PC/タブレット市場、2021Q4から出荷台数が急速に落ち込む~IDC

MicrosoftのSurface
 
調査会社のIDCが、PC/タブレット市場に関する最新の予測を発表しました。
 
2021年全体としては好調であるものの、2021年第4四半期(10月~12月)から急速に出荷台数が落ち込む見込みだとのことです。

2021年は2桁成長も、2021Q4から減速するPC市場

IDCによると、2021年におけるPC市場の出荷台数は、前年同期比13.5%増となる3億4,470万台に達するとのことです。
 
IDCによる2021~2025のPC/タブレット市場予測
 
一見2021年は好調に見えますが、実はすでに2021年第4四半期から減速が始まっており、この四半期単体では前年同期比で3.4%の減少になると予想されています。
 
この傾向はタブレット市場も同様であり、2021年全体としては4.3%増であるのに対し、2021年第4四半期は前年同期比8.6%減になるとのことです。
 
第4四半期における落ち込みは、部品調達や物流にかかるコストの増加が、製品をさまざまなチャンネルに投入するのに負担になるからだとIDCは考えています。
 
また、市場全体としては新型コロナウイルスによる需要のピークを過ぎており、教育市場では飽和状態になっているところもあるといいます。
 
ただ、ゲーム向けだけは需要が高いとのことです。

2022年以降も低成長に

IDCは2025年までの成長予測についても発表しており、PC市場については年平均成長率を3.3%としています。
 
この成長のほとんどはノートPCによるものとのことです。
 
一方、タブレット市場はスマートフォンとノートPCの板挟みにあい、マイナス成長が続きます。
 
セグメント別に見ると、ビジネス、一般消費者、教育のうち、2022年に成長が見込まれるのはビジネス向けだけだとのことです。
 
これは、供給量の問題に加え、一般消費者向けにはすでに過去2年で買い換えの波が来ており、次の買い換えサイクルまでには時間がかかるためとされています。
 
教育向けに関しては、需要に供給が追いつけば増加が期待できるとIDCは考えています。

 
 
Source: IDC via Gizchina
(ハウザー)


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