【2021FW 最新アウトドアアウター②】
元々、登山の際のミドラー(中間着)として使われていたのは、ウールやコットンでできたウエアでした。ただ、ウールは暖かいけれども重かったり、コットンは軽いが保温性に劣ったりと、どちらも一長一短。そこで、より暖かく軽く速乾性に優れたアイテムとして開発されたのがフリースです。
このような背景を持つフリースは、手軽さと快適性が求められる現代にぴったりのファッションアイテムで、昨今のフリース人気はしばらく続くでしょう。
最近では、ストレッチ性の高いものや、防風性が高くアウターとしても着られるもの、デザインの凝ったものなど種類も豊富。そして旬だからこそ、自分にあった1着を見つけられるだけでなく、人とは違う個性をもった1着だって見つけられる状況です。
そこで今回は、機能性とファッション性に優れた「フリース」を5つ紹介します。
1. ミリタリーもアウトドアも楽しめるリバーシブルジャケット
グリップスワニー
「REVERSIBLE QUILT JKT」(1万8480円)
収納力の高い“キャンプパンツ”や焚き火で重宝する“難燃ウエア”など、キャンプから日常まで幅広いシーンで使えるアイテムで人気のグリップスワニー。
トレンドのキルティングとフリースを両面使えるVネックジャケットは、素材に厚手のボアフリースを採用。裏表で全く違うスタイリングを楽しめるだけでなく、着丈が長めに設計されているため、大きめサイズを選んでコートのように羽織ったり、ジャストサイズでカーディガンのようにミドラーとして着用できたりと、さまざまな着こなしが楽しめるのも特徴です。
ミリタリージャケットのライナーのような瓢箪柄のキルティング面を表側にすれば、イマドキな着こなしができる上に撥水性もUP。一見シンプルな脇ポケットもさりげない特徴が。右身頃のポケットは手袋などが入るサイズ感で、左身頃はセパレートになっていて、下段にスマホ、上段にペンを挿すなど仕分けが可能。さらにフリース側のポケットを内ポケットとして使えば、キャンプなどのアウトドアシーンでも重宝する収納力になりますよ。カラーはCOYOTE×BEIGE、BLACK×COYOTE、OLIVE×OLIVEの3色展開。
>> グリップスワニー
2. レトロ感満載のタイムレスなデザインと遊び心
カブー
「ボアジャケット A&F別注カラー」(2万900円)
ほどよい厚みのフリースを使用したカブーのロングセラーモデルである「ボアジャケット」は、暖かく、秋冬に着回しやすいイマドキなサイズ感が魅力。ボリュームのあるアウターながらフィット感は高めで、大人の男性が取り入れやすいシルエットになっています。
裏地は肌触りの良い細かいフリース、外側は保温性の高い起毛フリースを採用。クラシカルでタイムレスなデザインの長く着用できるアイテムです。ワンサイズ大きくして今っぽくオーバーサイズで着るのもおすすめ。また、フルジップになっているため、着脱しやいのもポイントです。
カブーらしいストラップが印象的な胸ポケットは、一時的なスマホ置き場としても便利。傷みやすい袖口やボトム部分はコットンパイピングで補強するだけでなく、デザインのアクセントに。袖口のファスナーで着脱しやすく、閉じると風が侵入を防いでくれます。カラーはナチュラル/ネイビー、ナチュラル/ブラウンベージュの2色展開。
>> カブー
3. 最先端の機能性と快適な着心地のハイブリッド
ホグロフス
「コンビネーショングリッドジャケット」(2万3980円)
最近のフリースにおけるトレンドのひとつでもある、パーツごとに生地を変えた“ハイブリッド”フリースジャケット。保温性を高めたい体の中心部分には、ワッフルのような見た目が特徴の“Polartec Power Air”を使用。立体的な編み方により、暖かい空気を閉じ込めることで保温力を高め、ワッフルの凹んでいる部分により透湿性も確保しています。また、パーツによって素材を切り替えることで、スポーティな印象に。
フィット感が高めなシルエットと伸縮性のある生地は、登山やキャンプなど幅広いアウトドアアクティビティで重宝する1着です。
腕のようなよく動かす部分には、表地が防風性とストレッチ性の高いハイゲージジャージ、裏地が起毛されたグリッドバッカーになっている“Polartec Thermal Pro”を使用。体の動きに合わせた生地パターンにすることで、ストレスない着心地を実現しています。
また袖口は面ファスナーにより長さの調整が可能なため、ミッドレイヤーとして着用した際に、アウターの袖からフリースがはみ出てしまう…なんてことも防げます。カラーはMOSS GREEN、BEIGE、BLACKの3色展開。
>> ホグロフス
4. ガバッと羽織れて収納力抜群のアノラック型
ジャック・ウルフスキン
「JP CLASSIC SHERPA HB HOODIE」(1万5400円)
ドイツ生まれのジャック・ウルフスキンは、堅牢な作りや機能性、デザイン性に加えて、いち早くサステナブルな物作りに挑戦しているアウトドアブランドです。
そんなジャック・ウルフスキンの新作フリースは、異素材をコンビネーション使いしたクラシックなデザインのアノラック型フーディ。軽さと速乾性に優れたブランドオリジナルの毛足の長い“シェルパフリース”が使われています。毛足の長いフリースは柔らかな手触りと蓄熱性に優れているので、寒い時期には重宝します。旅行などに携帯する防寒着としても最適です。
バックヨークやカンガルーポケット、胸ポケットなどカーキ色に切り替えた箇所には、ポリエステルやナイロンの合繊素材をナチュラルなコットン風に仕上げてシワ加工を施した“タスランナイロン”を使用。アノラック型ならではのカンガルーポケットにジップポケットを追加するなど、収納力の大きさもポイントです。カラーはSAND DUNE、BURLY YELLOW XT、EBONYの3色展開。
>> ジャック・ウルフスキン
5. ハイテク素材を使いつつクラシカル、そしてリバーシブル
コロンビア
「シカゴアベニューリバーシブルジャケット」(2万2000円)
コロンビア独自開発のメンブレン素材“オムニウィンドブロック”を搭載し、古着のような質感のボアフリースなど3種の異素材フリースを掛け合わたクラシカルなデザインが印象的なリバーシブルフリースジャケット。こう見えて、しっかり防風してくれて、さらにストレッチ性と撥水性の高さも併せ持っています。
ユニセックスで使えるデザインはパートナー間でのシェアや、リンクコーデで使用するのも◎。ファッション性の高さと最先端の機能性を融合したコロンビアらしい1着です。
裏側にすれば、より撥水性の高いナイロンジャケットにチェンジ。急な雨に対応できるだけでなく、フリースが内側に来ることで保温力も高くなります。ちょっとくすんだカラーリングとファスナーの白色のコントラストはレトロな配色。寒い時期でも1枚で着られる便利なフリースジャケットです。カラーはBeach、Black、Tuskの3色展開。
>> コロンビア
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定番のパタゴニアやL.L.ビーンなど昔ながらのレトロなフリースも継続して人気ですが、今シーズンの新作フリースは、異素材コンビネーションやストレッチ、リバーシブルなど個性を持ったフリースが豊富にそろっています。
登山家にとってフリースは言わば命を守るもの。速乾性が高く暖かいことで体温調節が容易になります。また、軽くなれば荷物を減らせます。今後も登山シーンとともに進化し続けるであろうフリース。その恩恵はタウンユースする人にももたらされるのです。
機能性とファッション性の兼ね備えたフリースを取り入れて、ぜひファッションを楽しんでください。
<取材・文/宇田川雄一 メイン写真/野町修平(APT)>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/418004/
- Source:&GP
- Author:&GP
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