Microsoft、Windows 11でSSDのアクセス速度が遅い問題の解決を約束

Windows 11のロゴ
 
さまざまなフォーラムやSNS上で、Windows 11SSDやハードディスクのアクセス速度がWindows 10に比べて遅いという問題が報告されていましたが、Microsoftがこの問題の存在を公式に認めました。
 
将来のアップデートでこの問題を修正することを約束しています。

SSDのアクセス速度が大幅に低下するWindows 11

この問題は、SSDなどのストレージのアクセス速度をWindows 11とWindows 10で比べた場合、Windows 11の方がかなり遅いというものです。
 
以下の画像はWindows 10とWindows 11でCrystalDiskMarkを使い、同じSSDのアクセス速度を比較した一例です。
 
Windows 10/11のSSDアクセス速度比較
 
特にRND4K Q32T16(ランダムアクセス、ブロックサイズ4KB、マルチキュー32個、マルチスレッド16個)の結果が大きく落ち込んでいます。
 
他の報告では、高速なSSDであるSamsung 980 Proを使用した場合、Windows 10では1,600Mbpsのランダム書き込み速度なのに対し、Windows 11は900Mbpsまで落ち込むとされています。

NTFS USNジャーナルが原因?

このSSDの性能問題は、ドライブに対する変更を記録する、NTFS USNジャーナル機能が原因といわれています。
 
この機能はWindows 11ではCドライブに対して自動的に適用されます。
 
Microsoftは2021年11月22日にプレビューテストのためリリースしたKB5007262においてこの不具合を認め、以下の変更記録を公開しています。
 

Windows 11上のすべてのディスク(NVMe、SSD、ハードディスク)において、書き込み操作が発生するたびに不要な処理が行われ、パフォーマンスに影響を与える問題に対応しました。この問題は、NTFS USN ジャーナルが有効な場合にのみ発生します。 なお、USN ジャーナルは常に C: ディスクで有効になっています。

 
KB5007262が正式版としてリリースされる時期は不明です。
 
Microsoftは2022年にWindows 11の高速化に注力すると宣言しています。

 
 
Source: Microsoft via Windows Latest, Notebookcheck
(ハウザー)


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