エドワード・スノーデン氏といえば、アメリカ国家安全保障局(NSA)および中央情報局(CIA)の元局員であり、NSAによる盗聴や傍受の事実を暴露したことで知られます。
現在もロシアで亡命生活を送り、盗聴やハッキングには誰よりも注意を払っているであろうスノーデン氏は、どんなスマートフォンを使っているのでしょうか。PhoneArenaが同氏のTwitterから探っています。
スノーデン氏お勧めはGrapheneOS
スノーデン氏によれば、スマホの主流であるiOSとAndroid OSにはセキュリティ脆弱性があり、iMessageやWebブラウザからハッキングされる可能性があるそうです。
同氏は2019年9月に「現在スマートフォンを使うとしたら、GrapheneOSを使う」とツイートしています。またネットワークは匿名通信システム「Tor(トーア)」を使う、と述べています。
If I were configuring a smartphone today, I'd use @DanielMicay's @GrapheneOS as the base operating system. I'd desolder the microphones and keep the radios (cellular, wifi, and bluetooth) turned off when I didn't need them. I would route traffic through the @torproject network.
— Edward Snowden (@Snowden) September 21, 2019
ちなみに最近Twitterの最高経営責任者(CEO)の座を退いたジャック・ドーシー氏が、2021年1月にGrapheneOSへのリンクを投稿しています。文章がないためドーシー氏の本意は不明ですが、同氏がGrapheneOSに関心を持っているのは間違いないでしょう。
— jack (@jack) January 29, 2021
見た目はAndroid OS
PhoneArenaが紹介しているGrapheneOSの見た目(トップ画像)は、同メディアが「Google PlayサービスのないAndroid」と表現しているとおり、Android OSそのものです。しかしセキュリティの面では、Androidと一線を画しているそうです。では一体どこが違うのでしょうか。
第一に、Googleのアプリが一切入っていません。つまりGoogleからのトラッキングなどは受けないことを意味します。
細かい説明は省きますが、簡単にいうとディスク暗号化が強化されているため、スマホ内に記録されたファイルには本人以外がアクセスするのは非常に難しくなっています。
Androidアプリ対応のオープンソースのモバイルOSであるため、基本的なジェスチャはAndroidスマホと同じです。ただしデフォルトのアプリは非常に少なく、各自が必要なものをインストールする必要があります。
しかしそれも、安全ではないアプリをインストールしようとすると警告が表示されます。ほかにも数々のセキュリティ機能が、GrapheneOSには搭載されています。
普通の人には不要かも
ではGrapheneOSに切り替えるべきなのでしょうか?PhoneArenaは、身の安全が脅かされている人でなければ、GrapheneOSを自分のスマホにインストールする必要はないだろうとまとめています。
Source:PhoneArena
Photo:Medium
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-426353/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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