【GoodsPress Award 2021】
「テレワーク」一辺倒ではなく「ローテーション勤務」のような現実的な働き方が求められた2021年――。ノートPC市場で評価されたのも、実用性の面で優れた万能感のあるシリーズだった。特に、NEC「LAVIE N15」の人気ぶりは、頭ひとつ抜き出ている。
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■人気再燃! 売れ行き絶好調ノートPCの頂点はNECの「LAVIE N15」に決定!
2020年の国内ノートPC市場は、GIGAスクール需要などで低価格帯の製品が盛り上がった。一方、特需が明けた2021年は、ビジネス需要を踏まえたスタンダードモデルや上位モデルへ注力したメーカーが目立った印象だ。
また、10月には「Windows 11」が正式リリースを迎えたこともトピック。旧バージョンからの無料アップデートが配信されるものの、システム最小要件がやや厳しくなったこともあり、ビジネスシーンにおけるノートPC買い替えの機運は再び高まりつつある。
そんなノートPC市場において、抜群の存在感を放ったシリーズが、NECの「LAVIE N」だ。画面領域がゆったり広い15.6型のスタンダードモデルであり、オフィスワークの作業効率を高めつつ、持ち運びも無理なくできるバランスの良さが、昨今の需要にマッチ。量販店やネットショップのPOSデータベースを元にした「BCNランキング」では、春から同機の名前が実売台数でトップをほぼ独占する状態が続き、紛れもなく2021年を代表する人気機種となった。10月発売の秋 冬モデルは特に注目の一台だ
ITライター 井上晃さん
ITサービスやガジェットの最新動向について追いかけるフリーライター。雑誌やWebメディアを中心に、速報 やレビュー、コラムなどを執筆している。
【GoodsPress Award 2021】
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門
★最優秀賞★
NEC パーソナルコンピュータ
「LAVIE N15」(実勢価格:12万6000円前後〜)
15.6型の大人気モデル。最新モデルはWindows 11を搭載し、プロセッサーの異なる5つのバリエーションを展開。ネイビーブルー/カームレッド/パールホワイトの3色を選べる。
【POINT 1】CPU&SSD
▼幅広く対応できる性能
オフィスソフトを中心とした用途はもちろん、上位構成なら動画編集にも手を出しやすい仕様です(井上さん)
プロセッサーはAMD Ryzen 7/5や第11世代インテルCore i7/3などを用途に合わせて選択可能。内蔵ストレージにはPCle方式のSSDを搭載し、起動が速いこともポイント。容量は256GBから最大1TBまでを選べる。
【POINT 2】液晶
▼ゆったり使えて効率◎
15.6型でフルHDなら余裕のあるウィンドウ表示ができて画質も十分。映り込みの少ない仕上げにも注目です(井上さん)
15.6型の狭額縁ディスプレイを搭載。解像度はフルHD(Core i3モデルを除く)で、動画や写真を綺麗に表示したい場合にも最適だ。 上位構成モデルは視野角が広いIPS液晶を採用し、角度がついても綺麗に見える。
【POINT 3】使い勝手
▼打ちやすいキーボード
ストローク1.7mmで静音設計のフルサイズキーボードは、シーンを問わず使いやすい(井上さん)
ヒンジを開くと自然とタイピングに適した傾斜がつき、キートップ中央に絶妙な窪みがあるなど、操作性がよく練られたデザインを採用。ワイヤレスマウスも同梱される。
【POINT 4】BDドライブ内蔵
▼いざという時に便利!
DVD-R/+Rの2層書き込み にも対応。写真や動画のデー タ出力用にも重宝するでしょう(井上さん)
右側面に光ディスクドライブを搭載。DVDやBDを再生したい場面で、外付けドライブを用意する必要はない。なお、BDの対応有無は選択する機種によって異なる。
【POINT 5】拡張性
▼充実したポート類
外部モニターを接続して、デュアルディスプレイ環境を構築するのも簡単です(井上さん)
インターフェースは有線LAN、HDMI出力、USB 3.1 Type-C、USB 3.0 Type-Ax2、ヘッドフォン/マイク端子を搭載する。
【POINT 6】その他
▼テレワークにも最適
Web 会議音声をスピーカーで再生するとき、聞こえやすい範囲を指定できたりします(井上さん)
Web会議の音量を最適化するオーディオ機能や、Windows Helloでの顔認証ログインなど、使い勝手の良いポイントが豊富だ。
■そうそう!こんなノートPCを探していました
オンラインで繋がる基盤が整ったいま、ノートPCは私たちにとって重要なインフラの一つです。なるべく大きくて綺麗な画面で、キーボードが打ちやすく、機器接続がしやすくて、できればWeb会議で便利な機能があると嬉しい――。そんな訴求ポイントが 全部詰まって、かつ手を伸ばしやすい一台。LAVIE N15は、そんな存在です。
■他にも今年ならではの注目モデルが目白押し
今年、人気があったのは、スタンダードノートと言われる15.6型モデルだ。量販店やECのPOSデータを元にしたBCNランキングでは、最優秀賞を獲得したNECの「LAVIE N」の独走状態。一方、10万円未満の価格帯では、よりカジュアルな運用に適した富士通クライアントコンピューティングの「LIFEBOOK AH /F1」も上位に名を連ね、存在感を発揮した。
そして高価格帯では、10月末に発売されたアップルの「MacBook Pro」を無視することはできない。昨年末には「M1」チップ搭載のAirが市場を席巻したが、今回のProはその上位版である「M1 Pro」「M1 Max」を搭載。グラフィック性能の高さで、クリエーター市場のプロフェッショナルに強く訴求した。
そのほか、5Gに対応したモバイルノートでは、NTTドコモも販売したレノボ「Thin kPad X1 Nano」が象徴的な製品となった。また、昨近のGIGAスクール需要から波に乗ったChromebookが、さほど勢いを落とさず一般ユーザー向けの展開を強めている印象もある。ゲーミングでは、HPが新ブランドを展開するなど、エントリー〜ミドル帯の盛り上がりに注目したい
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門
★グレートコスパ賞★
■10万円を切る価格が人気の要因!
秋発売の新モデルですと、Windows 11搭載の『AH42/F3』も要注目。そちらはプロセッサがCeleronのみですが、基本的な仕様は共通しつつ、Wi-Fi6に新対応しています(井上さん)
富士通クライアントコンピューティング
「FMV LIFEBOOK AH42/F1」(実勢価格:8万円前後)
今年2月に発売された15.6型モデル。プロセッサーはAMD Athlon Gold 3150U、 またはインテル Celeronを搭載。 10月には同シリーズの新モデルへと置き換わったものの、10万円を切る価格ゆえに量販店等での人気は継続中だ。ストレージはPCIe方式のSSDで約256GBを備える。インターフェースはSDカードにも対応。
▲ファイル共有用「sMedioスマホデー タ転送」アプリや、Bluetoothスピー カー代わりに使える機能も搭載
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門
★モンスターSPEC賞★
■「創る」ことに特化した一台
名実ともに『Pro』らしい製品で、動画のエンコードや、3DCGのレンダリングなどの時間短縮には期待大。インターフェースを豊富に戻した同社の方針転換にも注目です(井上さん)
Apple
「MacBook Pro(16インチ)」(実勢価格:29万9800円前後〜)
昨年末に登場して市場を盛り上げた「M1」チップの上位に相当する新チップセット 「M1 Pro」や「M1 Max」を搭載したノートPC。最上位の選択肢は32コアGPUや400GB/sのメモリ帯域幅などを備えており、クリエイティブなコンテンツ制作に関わるユーザーにとっては心強い存在だ。
▲M1 Proは最大10コアのCPU、 16コアのGPUを、M1 Maxは最大10コアのCPU、32コアのGPUを搭載
▲Mac史上最長のバッテリー駆動時間を謳う製品でもあり、16型モデルは最大21時間のビデオ再生が可能
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門
★究極モバイルPC賞★
■「新しさ」を感じた5G対応ノート
5G対応ノートPCをNTTドコモで売るって、時代を象徴するトピックだったと思います。品質に厳しいキャリアの目をクリアしたという点でも、信頼できる一台です(井上さん)
Lenovo
「ThinkPad X1 Nano」(実勢価格:18万3700円前後〜)
重厚感のあるThinkPadシリーズの概念を覆したレノボの意欲作。約907gに軽量化したコンパクトな13型のノートPCであり、それでいて米国国防総省が定める物資調達基準の「MIL規格」に準拠する落下や温度変化などへのタフネスさも兼ね備える。人感センサーを利用した自動スリープ復帰機能も搭載。
▲右側面には電源ボタンを、左側面にはオーディオジャックとThunderbolt 4ポートを2基備える
▲ディスプレイは180度開くため、対面のプレゼンテーションでも活躍。タッチ操作が可能なバージョンも選択できる
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門
★ベストトレンド賞★
■ネットとアプリをメインで使う人に
21年は一般消費者向けのChromebook市場が拡大傾向。国内ではトップシェアのASUSが展開する11.6型『CX1101』と15.6型の『CX1500』がコスパ的に狙い目です(井上さん)
ASUS
「Chromebook CX1( CX1101)」(実勢価格:3万9800円前後)
10月に発売された11.6型モデルで、Chromebook上半期の販売台数上位を占めた「C223NA」の後継に相当。MIL-STD-810H準拠の堅牢性や、13.7時間のバッテリー駆動時間など取り回しの良さが目立つ一台です。外部ディスプレイ出力にも対応します。質量は1.24kg。タッチ操作には非対応。
▲ポート類には、USB 3.2 Gen1 Type-Cx2、USB 3.2 Gen1 Type-Ax2、microSDカード、マイクロフォン
▲ヒンジ部は180°まで開け、複数人での資料共有にも使用可。キーボードはフルサイズで、ストロークは1.5mm
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
ライフスタイルPC部門
★期待度MAX賞★
■ゲーミングの旅を始めるお供に
仕様は標準的でありつつも、重苦しさのないデザインや、充実した機能面への期待感が◎(井上さん)
HP
「Victus」(予想実勢価格:13万2000円〜 ※21年末までに発売予定)
「Victus by HP」はカジュアルからメインストリームまでのゲーミングを想定した新ブランド。第一弾の「Victus 16」は、16.1型のゲーミングノートだ。プロセッサーは、AMD Ryzenと第11世代インテルCore iシリーズを選べ、グラフィックスはGeForce GTX 1650、RTX 3050/3060 Laptopなどを搭載する。
▲ディスプレイはフルHDで144Hz駆動。フリッカー(ちらつき)やゴースト(信号劣化による影)を低減する
▲インターフェースには、USB Type-C、USB Type-A、HDMI 2.1 出力端子、有線LANポートなどを備える
※2021年12月6日発売「GoodsPress」1-2月合併号70-73ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/GoodsPress>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/418902/
- Source:&GP
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