Ruby bizグランプリ実行委員会は12月15日、プログラミング言語Rubyを活用したITビジネスコンテスト「Ruby biz Grand prix 2021」の表彰式を行い、大賞・特別賞・DX賞・Digital Media賞を発表した。表彰式の様子は島根県からライブ配信された。表彰式のアーカイブ映像はYouTube上で視聴できる。
第7回目となる今年のRuby biz Grand prix 2021には25事例の応募があり、その中から9事例が最終選考(ファイナリスト)として発表されていた。そこから、大賞2点、特別賞3点、DX賞2点、Digital Media賞2点が決定した。表彰式では、大賞と特別賞の受賞者がプレゼンテーションを行い、Rubyを活用した理由や優位性などが話された。また、審査員長を務めたRuby開発者のまつもとゆきひろ氏のスピーチでは、グランプリの舞台裏と「日本のウェブを中心としたサービスへの期待」が語られた。
大賞:バーチャルマーケット
HIKKYは、3Dアイテムやリアル商品の売買ができるVRマーケット「バーチャルマーケット」を提供。イベント運営のためのシステムや出展者や企業のEC、各マイクロサービスのバックエンドがRubyで構成されている。1万人以上のアカウントの認証管理基盤においてもRubyを採用しているとのこと。
大賞:ヤマップ
ヤマップは、電波が届かない山中でもGPSで現地と登山ルートがわかるサービスおよびアプリ「ヤマップ」(YAMAP)を提供。電波のない状態でも登山ユーザー同士が互いの位置情報を知ることのできるみまもり機能を実装しており、登山ユーザーの命・安全を支援しているという。
特別賞:Autify
オーティファイ提供のAutifyは、プログラムコードを書くことなく、ウェブアプリおよびモバイルアプリ(ネイティブアプリ)の検証作業を自動化できるシステム。サービスの根幹を担う部分でRubyを使用とのこと。
特別賞:Mitsuri
Mitsuriは、Catallaxyが提供する金属加工統合プラットフォーム。金属加工部品を必要とする会社と受注したい会社をマッチングする商取引プラットフォーム、受発注管理システム、自動CAMなどで構成されている。オープンソースのRubyが顧客への素早い価値提供につながっているという。
特別賞:トドクサポーター
207が提供するトドクサポーターは、ラストワンマイルの配送効率化を目的とした、配送員向けのiOSおよびAndroid向けアプリ。各プロダクトにおけるバックエンド部分をほぼすべててRubyで開発している。
DX賞:BONX WORK
BONX WORKは、BONXが提供するデスクレスワーカー向けの音声によるグループトークシステム。声をリアルタイムに届けるため、VoIPサーバーとクライアントをつなぐAPIサーバーをRuby on Railsで実装している。
DX賞:Throttle
Relicが提供する新規事業開発のためのイノベーションマネージメント・プラットフォーム。事業構想やアイデアの整理、具体化を支援するフレームワークなどの提供や、各種インキュベーションプログラムの企画、事業アイデアなどの収集・管理や評価・審査などを効率化できる。
Digital Media賞:ヤンマガWeb
講談社「週刊ヤングマガジン」のウェブサイト。週刊ヤングマガジンのマンガ・グラビアといったコンテンツをインターネット上でも楽しめる。Glossomおよび社講談社が登壇した。
Digital Media賞:note
noteが提供するクリエイターのためのメディアプラットフォーム。誰でも文章や画像・音声・動画を投稿可能で、ユーザーはそのコンテンツを楽しみつつ応援できる。
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/12/16/ruby-biz-grand-prix-2021-award/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:tetsuokanai
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