iOS15.2をインストールしたiPhoneのバッテリー持ちをテストした結果、iOS15.2は過去のバージョンと比べ、iPhoneのバッテリー持ちが悪くなる傾向が見られる、とのテスト結果が公開されました。
iPhone13を含む9モデルでテスト
日本時間12月14日に公開されたiOS15.2をインストールしたiPhoneの動作速度検証に続いて、バッテリーの持ちを検証した動画を、YouTubeチャンネルiAppleBytesが公開しました。
テストに使われたiPhoneと、新品時と比較したバッテリー容量は以下のとおりです。
- iPhone SE(第1世代):97%
- iPhone6s:100%
- iPhone7:100%
- iPhone8:99%
- iPhone XR:92%
- iPhone11:100%
- iPhone12:100%
- iPhone13:100%
- iPhone SE(第2世代):86%
テストに用いたiPhoneは、画面の明るさの自動調節をオフ、画面の明るさを25%に統一した状態で、ベンチマークテストアプリ「Geekbench 4」で負荷のかかる動作をさせ、バッテリー残量がゼロになるまでの時間とバッテリースコアを比較しています。
なお、iOSのアップデートした後は数日間、内部のデータ最適化のためバッテリー消費が増えます。一般的にはバッテリー消費が落ち着くまでの期間は1週間程度と言われますが、iAppleBytesはアップデートから3日後にはバッテリー消費は落ち着く、として1週間を待たずにテストを実施しています。
iPhone各モデルでバッテリースコアが低下
バッテリーテストの結果は、以下のとおりです。
モデル | 持続時間 | スコア |
---|---|---|
iPhone SE(第1世代) | 2時間 49分 | 1,690 |
iPhone6s | 2時間 36分 | 1,560 |
iPhone7 | 3時間 44分 | 2,231 |
iPhone8 | 3時間 34分 | 2,123 |
iPhone XR | 5時間 6分 | 3,043 |
iPhone11 | 5時間 9分 | 3,081 |
iPhone12 | 6時間 33分 | 3,927 |
iPhone13 | 6時間 29分 | 5,090 |
iPhone SE(第2世代) | 3時間 16分 | 1,960 |
テストを実施した各モデルのバッテリースコアを、iOSバージョン別にまとめたグラフがこちらです。
iPhone SE(第1世代)(左)とiPhone6sは、どちらもiOS15.1と比べてiOS15.2でスコアが下がっており、特にiPhone SE(第1世代)でスコア低下が目立ちます。
iPhone7(左)とiPhone8も、iOS15.1と比べてiOS15.2のスコアが小幅ながら下がっています。
iPhone XR(左)は、今回テストしたモデルでは唯一、iOS15.1からiOS15.2でバッテリースコアが2,994→3,043と改善しました。
iPhone SE(第2世代)は、iOS15.1のテストが途中で終了してしまっているので、参考値としてご覧ください。
iPhone12は今回が初めてのバッテリーテスト、iPhone13はiOS15.1ではテストを実施していませんが、前回テストしたiOS15.0.2の5,870からiOS15.2の5,090とスコアの低下が目立ちます。
iOS15.2はバッテリーの持ちの面では不利?
バッテリーテスト動画を公開したiAppleBytesは、iOS15.2はあまりバッテリー持ちの良いバージョンではないようだ、とコメントしています。
特にiPhone13では、iOS15.0.2と比較してGeekBench 4のバッテリースコアが780も下がったのには驚いた、と述べています。とはいえ、iPhone13のバッテリースコアは5,090と、他のモデルを大きく上回っています。
同チャンネルは、バッテリーの持ちを重視するならiOS15.2へのアップデートは見送っても良いかもしれない、と締めくくっています。
iAppleBytesによるバッテリーテストの動画はこちらでご覧ください。
Source:iAppleBytes/YouTube
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-427374/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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