【GoodsPress Award 2021】
今やイヤホン&ヘッドホンは完全ワイヤレスモデルが圧倒的。そのうえ、“耳だけ”で聴くのではなく、まるでハイエンドスピーカーから流れてくるような、音を“体感できる”モデルに注目が集まっている。
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■クリアなリスニングを体感できるモデルに注目
ここ数年来、イヤホンやヘッドホンは、ワイヤレスモデルが人気を博している。
「特にイヤホンは、完全ワイヤレスでも高音質なモデルが次々と出てきたことが大きな要因です」と折原一也さん。
「中でもLDACに対応したソニーのWF-1000XM4はその代表格、私が考える2021年を象徴するモデルです」
LDACというのはBluetoothコーデックで、最大データ伝送量が990kbps。
「ソニーが新規開発した技術で、一般的なAACと較べると最大で約3倍になり、ハイレゾ音源も劣化せず転送できるので、ワイヤレスイヤホンでも高音質で聴くことができます」
ロスレスがサブスクの音楽配信にも広まってきたことも、このブームを後押ししている。
「Amazon Musicに続いて、2021年6月よりApple Musicもロスレス配信対応で、一気に高音質の裾野が広がりましたね」
イヤホンやヘッドフォンは、今やノイズキャンセリング(NC)は当たり前。あとは自分が“音のどの部分を重視するか”という好みで選択肢が変わってくるのだ。GPアワード2021は、その観点から折原さんに各賞を選出してもらった。
オーディオ・ビジュアルライター 折原一也さん
PC関連の出版社勤務を経て独立。オーディオ&ビジュアル誌やWeb媒体、商品情報誌などに多彩な記事を執筆している
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
イヤホン&ヘッドホン部門
★最優秀賞★
■高い静寂性とハイレゾ音源にも対応した最高音質
完全ワイヤレスでは初のLDACコーデックに対応したモデルです。ノイキャンも業界トップで圧倒的な高音質です(折原さん)
ソニー
「WF-1000XM4」(3万3000円 ※ソニーストア価格)
M3からNC機能が強化され、さらにマイク性能も向上している。また、本体も小型軽量化されて、遮音性能が高くなったイヤーピースと相まって、従来モデルよりもいっそう装着感が良くなっている点もユーザーにとっては嬉しい部分だ。
▲様々なシーンで最適なノイズキャンセリングを発揮する
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
イヤホン&ヘッドホン部門
★コスパ最高で賞★
■独自の再生技術で真のHi-Fiサウンドを追求してこの価格
この価格でダイナミック型とバランスドアーマチュア型のドライバーを内蔵し、高音質コーデックに対応しているところがすごい(折原さん)
サウンドピーツ
「H2」(8890円)
Knowles社の高性能バランスドアーマチュアドライバーと8mmの複合素材振動板使用のダイナミックドライバーを搭載。さらに高品位コーデックaptX Adaptive対応と、1万円を切る価格で高級モデル並みの音質になっている。
▲ダイナミック型とバランスドアーマチュア型の2つのドライバーを搭載。広い音域をカバーする
▲連続再生時間は本体だけで約5時間。ケースで3回ほど充電でき、合計で約20時間使える
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
イヤホン&ヘッドホン部門
★重低音が良いで賞★
■環境に合わせたNCハイレゾ再生で、強烈な低音が響く
グローバルブランドであるアンカーは、欧米で好まれる重低音にチューニングの軸足を置いています。クリアでパワフルな低音が響きます(折原さん)
アンカー・ジャパン
「Soundcore Liberty 3 Pro」(1万9800円)
「Soundcoreアプリ」を使うと、低音から高音までイコライザーで自由に好みの出力に調整することができる。サウンドコア全体の傾向だが、特に低音の響きがクリアで、重低音好きには好感触。短時間充電にも対応し、15分の充電で最大約3時間の再生ができるのも使い勝手が良い。
▲イヤホンをつけたままでも外の音を取り込んだり、会話をしたりできる
▲専用アプリを使えば、イコライジングはもちろん、耳の形状に合わせてNC効果の最適化が可能
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
イヤホン&ヘッドホン部門
★高音の伸びが良いで賞★
■繊細できめ細やかな音が好みの人ならこの機種
日本人好みの繊細で伸びやかな音を聴けます。イヤホンでありながら、いわゆる“音空間”を感じられるんです(折原さん)
テクニクス
「ワイヤレスステレオインサイドホン EAH-AZ60」(2万9091円)
ハイレゾ音源伝送が可能なLDACにも対応。8mmのダイナミック型ドライバーとアコースティックコントロールチャンバー、そして新開発のハーモナイザーによって、ハイレゾの繊細な音を再現する。テクニクスが長いHi-Fiオーディオ機材の開発で培ってきた技術を凝縮したモデル。
▲新開発の「ハーモナイザー」が加わったことで、さらに自然な高音域を再現
▲自分の声だけをクリアに届けるテクニクス独自の技術で、リモートミーティングも快適
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
イヤホン&ヘッドホン部門
★静寂性と快適性最高で賞★
■快適な装着感と、上質で深い音の再生ができる
ボーズらしいというか、本当に深みがありながら、全音域に渡ってバランスの取れた音を聴くことができます(折原さん)
ボーズ
「QuietComfort 45」(3万9600円)
刷新されたNC機能は、QuietとAwareの2モード。Quietでは主に電車内や騒がしいカフェやオフィス内で生じる中音域のノイズを検知して打ち消す。一方、Awareはフルトランスペアレンシーに切り替わり、周囲の音が自然ではっきり聞き取ることができるようになる。
▲2つのNC機能を搭載し、その場に合わせたモードで音楽を聴ける
▲4つの超小型マイクからなる新システムは、騒音や風が強い場所でもクリアな通話が可能
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
イヤホン&ヘッドホン部門
★空間音響が良いで賞★
■高いフィット感と原音に忠実な再現性を持つ
音楽を聴くのにも良いですが、映画や動画ストリーミング視聴用に使うと、最高の空間オーディオとして活躍します(折原さん)
アップル
「AirPods Max」(6万7980円)
左右のカップ内にApple製H1チップを搭載。iPhoneやiPad、Mac、そしてApple TV 4Kと一緒に内蔵されたジャイロスコープと加速度センサーが頭の傾きを検知して、包み込むような臨場感のある音響空間を実現してくれる。イヤークッションのフィット感も快適で、長時間の装着でも疲れにくい。
▲独自設計のダイナミックドライバは、幅広い周波数レンジの細部を再生する
▲モーターは、ハイエンドスピーカーの同レベルデュアルネオジムリング磁石
※2021年12月6日発売「GoodsPress」1-2月合併号84-85ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/松尾直俊>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/420452/
- Source:&GP
- Author:&GP
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