集団食中毒事件があったインドのFoxconnのiPhone工場、閉鎖期間を3日延長


 
先週、インド・タミル·ナードゥ州のFoxconn工場で働き、ホステルに住まう250人以上の女性が食中毒で治療を受けなければならなくなり、抗議運動が起きた問題で、同州の高官は、当初1週間としていた工場の閉鎖期間をさらに3日間延長すると発表しました。

宿泊施設の環境を改善するよう要請

約17,000人を雇用しているFoxconn工場は、27日に一部業務を再開する予定でしたが、3日遅れの30日に1,000人の労働者で生産を再開する見込みであるとのことです。政府関係者は、州政府が労働者の宿舎の検査を行ったことを付け加えたと伝えられています。
 
事件により、南部の都市チェンナイにある工場近くのホステルに住む労働者(そのほとんどが女性)の生活状況に注目が集まりました。州政府は、ホステルの電力供給、食事、水などの労働者へのサービスを見直すよう要請し、産業安全衛生局もテレビ、図書館、室内ゲームなどのレクリエーション施設を提供するよう勧告したとのことです。

生産への影響は限定的か

iPhone12モデルを製造し、iPhone13の試験生産を開始しているインドのFoxconn工場の閉鎖によるAppleへの影響は、最小限にとどまると予想されるとアナリストは述べています。
 
米中間の貿易摩擦の中で、インドがAppleサプライチェーンで果たす役割は大きくなってきており、Foxconn、Wistron、Pegatronは、合わせて5年間でおよそ9億ドル(約1,033億円)を投じてインドでiPhoneを製造することを約束しています。
 
 
Source:Reuters
Photo:Nadkachna/Wikimedia Commons
(lexi)


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