いよいよ2021年も大詰め。新年を迎えるにあたり、初詣の計画を立てている人も多いのではないでしょうか。しかし、新型コロナへの懸念などから「初詣は行かない」という人もいるかもしれません。
昨今、全国の寺社のなかにはオンライン初詣を実施するところがあります。ひとことで“オンライン初詣”と言っても、その形はさまざま。そこで今回は、2022年にオンライン初詣を開催する寺社とその内容をまとめてみました。
オンライン初詣でも臨場感を大切に
“オンライン初詣”と聞くと、臨場感に欠けそうなイメージを持つ人もいるでしょう。しかし、各寺社はオンラインであっても、できるだけ臨場感を演出するためのさまざまな工夫を凝らしています。
ということで以下、臨場感を感じられるオンライン初詣をピックアップしてみました。
鳥飼八幡宮(福岡市)
創建から1700年続く、縁結びの神社「鳥飼八幡宮」では、2021年に引き続きオンライン初詣を開催します。神社への参拝はもちろん、賽銭、おみくじ、絵馬の奉納などリアルさながらの体験ができることが特徴です。また、10色のお守り「ご縁むすび」の紐をオンラインで購入可能。2本1対の紐の1本は境内御神木に結ばれ、もう1本は自宅に郵送されるとのことです。
なお、このオンライン初詣は株式会社ザッパラスが企画運営する占いフェスの公式サイト内で2021年12月27日より開催されます。
築地本願寺(東京都中央区)
築地本願寺では、毎年恒例の年末年始の行事である「除夜会」「元旦会」のライブ配信を開催予定。2021年12月31日~2022年1月1日にかけて、「パイプオルガンコンサート」や「ブッダde大喜利~お坊さんに聞いてみよう~」などの企画も含めてYouTubeチャンネルにて配信します。
その中の「除夜の鐘オンライン参加企画」では、12月29日までに申し込んだ人の中から選ばれた50名の名前および新年の一字を画面上に表示しつつ、僧侶が除夜の鐘を1打つくとのことです。
オンラインで実現する“ご祈願”と“授与所”
初詣では、実際にご祈願の祝詞を奏上してほしいという人や、各寺社ならではのお守りや縁起物などを購入したいという人も多いでしょう。そういった人におすすめのオンライン初詣を紹介します。
山名八幡宮(群馬県高崎市)
山名八幡宮では、HPからご祈願の予約を取ることが可能となりました。予約段階で繁忙日がわかるため、密を避けた参拝ができるといいます。また、安産の縁起物である「山名犬張子」や、疳の虫封じの縁起物「山名虫切獅子頭」など、山名八幡宮ならではの授与品や縁起物をオンラインで購入できる「オンライン授与所」が開設されました。
靖國神社(東京都千代田区)
靖國神社では、オンライン完結のご祈願を実施します。申し込みフォームから手続きを行うと、神職が本殿にてご祈願の祝詞を奏上し、2週間ほどで祈願神璽(木札)が郵送されるという流れです。また、お守りや縁起物、御朱印帳などをオンライン購入できる「オンライン頒布」も実施されます。
2021年のオンライン初詣レポート。2022年はどうなる?
ゼネラルリサーチ株式会社が2021年10月に発表した「2022年の初詣・参拝とオンライン化」に関する調査結果(n=1,057)では、2021年の初詣・参拝について「実際に(オフラインで)行った」が約43%、「行かなかった」が約55%となり、「オンラインで行った」と回答した人はわずか2.4%にとどまり、オンライン初詣・参拝がそれほど浸透していないことが伺える結果となっています。
しかし、2021年にオンライン初詣を開催した鳥飼八幡宮では、リアルの参拝者数は例年の半分以下となったものの、オンライン初詣には6万人以上が参加し、合計すると平年を1割以上回る参拝者数となりました。この結果を受け、宮司の山内圭司さんは、「オンライン初詣を実施したことにより普段鳥飼八幡宮に参拝することのない関東や東海、近畿にお住まいの方々に参拝いただき鳥飼八幡宮を知るきっかけを作ることが出来たのは大きな収穫となりました」とコメントしています。
上記のゼネラルリサーチの調査では、初詣・参拝で絶対にオフラインでしたいもの(必要だと思うもの)を複数回答で尋ねたところ「参拝」という回答が約52%となるなど、現地へ赴くことが重視されていることもわかりました。一方で「すべてオンラインでいい」という回答も3割以上に。こういった参拝者の意識が2022年のオンライン初詣の盛り上がりを左右することになりそうです。
まとめ
いかがでしたか? 今年も多様な“オンライン初詣”が開催されるようですね。
オンライン初詣には、「密を避けられる」などの感染症対策の側面でのメリットもありますが、物理的に行けない寺社への参拝ができるというメリットもあります。また、「厄除け」「縁結び」「学業成就」など複数のご利益を求める人にとっては、自宅にいながら複数の寺社を参拝することができる、というのも魅力です。
2022年の初詣、幅広い選択肢の中から、ご自身に合う初詣を検討してみてはいかがでしょうか。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/169919
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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