オフライン環境下にあるモバイル機器同士でリアルタイムにデータの同期を可能にするソフトウェア技術を提供しているアメリカのDitto社(以下、「Ditto」)。
このたび、同社と日本航空株式会社(以下、「JAL」)は共同で機内⾷注⽂管理アプリケーションの実証実験を実施しました。
アプリのみでのデバイス間通信を実現
インターネット接続環境が不安定な機内で、端末を用いてタスク管理や機内⾷注⽂のような安定した接続を必要とする作業を⾏うことは困難でした。
今回の実証実験では、JALの客室乗務員がすでに機内で使⽤していたタブレット端末に、アプリケーションを導⼊。Dittoの技術により、インターネットに接続されていないモバイル端末を使⽤して乗客からの注⽂を処理したり、乗務員同⼠でのコミュニケーションを行ったりできるようになったといいます。
多方面から注目が集まるDittoの技術の特徴
Dittoの技術の特徴は3つ。
1つめは、インターネット接続の有無にかかわらず、アプリケーションの同期が可能に。Bluetooth、P2P Wi-Fi、ローカルエリアネットワークなど複数の接続⽅法を使⽤し、デバイスが⾒つかると⾃動的に接続、データベースを同期します。
2つめは、Dittoをアプリケーションに組み込むことで、ネットワーク接続の問題に煩わされることなくAPI を使⽤してデータの読み書きをすることが可能。Dittoのアプリケーションが⾃動的に接続とデータベースの同期を管理するので、複雑な開発や作業を⾏う必要はないといいます。
3つめは、オフライン環境下であってもアプリケーションはローカルに保存されたデータベースをもとに継続するので、業務を中断せずに作業し続けられるとのこと。
同社の技術は航空業界だけでなく、安定した接続とリアルタイムのデータ共有が不可⽋な防衛や警察・消防、また、⼩売、外⾷、ホテル、エンターテインメントなど、さまざまな業界からの注⽬も集まっているとのことです。
(文・Amuro)
- Original:https://techable.jp/archives/169967
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:amuro
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