2022年のフラッグシップスマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)市場で熾烈な戦いを繰り広げるとみられるMediaTekとQualcommですが、それぞれのチップの価格がリークされました。
MediaTekのDimensity 9000はQualcommのSnapdragon 8 Gen 1よりも最大23%安いようです。
23%ほど安いDimensity 9000
MyDriversが伝えたところによると、Dimensity 9000とSnapdragon 8 Gen 1の価格は以下のようになっているそうです。
- Dimensity 9000: 100ドル(約11,499円)~110ドル(約12,649円)
- Snapdragon 8 Gen 1: 120ドル(約13,799円)~130ドル(約14,949円)
これらの価格差は最大23%となっています。
Dimensity 9000の方が安価ではあるものの、これまでのMediaTekの低価格戦略に比べると価格差は小さく、Qualcommに対して真っ向から勝負を挑んでいるようです。
MediaTekは現在のところ、出荷台数シェアではQualcommを上回っているものの、収益シェアではQualcommの後塵を拝しています。
発熱対策のためSnapdragon 8 Gen 1に追加コストが必要?
Snapdragon 8 Gen 1については発熱が大きいという問題があり、実際にMotorola Edge X30で原神をプレイすると時間とともにフレームレートが大きく低下する動画が公開されています。
これに比べ、Dimensity 9000はSnapdragonだけでなくAppleのA15 Bionicをも上回る電力効率を発揮するという情報があり、発熱の面では有利なようです。
このため、Snapdragon 8 Gen 1を搭載するスマートフォンにはDimensity 9000よりも強力な冷却機構が必要となり、その分の追加コストがかかる可能性があります。
たとえばXiaomi 12 Proはゲームを安定した性能でプレイできるようにするため、大型のベイパーチャンバーなどを搭載しています。
Dimensity 9000を搭載したスマートフォンとSnapdragon 8 Gen 1を搭載したスマートフォンは、性能差だけでなく、価格差にも注目が必要といえそうです。
Source: MyDrivers via Gizchina
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-429843/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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