株式会社PR TIMESが運営する「PR TIMES」は、利用企業数5万8000社以上、国内上場企業の利用率47%を超えるプレスリリース配信サービス(2021年8月末時点)。2021年1月1日~10月31日の期間には、総計23万990件のプレスリリースが配信されました。
「PR TIMES」でプレスリリースを配信する際、発表企業は、プレスリリース内容に関係するキーワードを最大10個登録できます。今回同社は、上記期間に登録されたキーワード175万7266個を集計し、キーワードランキングを発表しました。
年間総合キーワードランキング1位は「DX」
年間総合キーワードランキングで1位となったのは、8279件のプレスリリースで使用された「DX」。
2020年6月以降その順位を上げ、「2020年プレスリリース登録キーワードランキング」では“注目キーワード”としても取り上げられていました。そしてついに2021年は1位に。
Techable(テッカブル)でも、オフィスや製造現場、物流業界、医療機関、観光・街づくりなど、さまざな領域のDXに関する記事を紹介してきたように思います(詳しくはこちら)。
キーワードの月別ランキングでは、2度目の緊急事態宣言発令となった2021年1月~3月は、「コロナ」が1位となるなか、「DX」は5位・3位・4位と上位を推移。4月~7月は1位を維持し、8月・9月の2位を経て10月には1位に返り咲いています。
また、「企業向けシステム・通信・機器」を展開する業界からのプレスリリースに限定すると、1月以降常に1位を保っていることから、BtoB企業の情報発信においては絶対的な定番になっていると言えるでしょう。
今後注目される新キーワード!
キーワードランキングへのランクインはならなかったものの、今後注目される新キーワードとして「NFT」および「メタバース」が取り上げられています。
ブロックチェーンを用いた新技術「NFT」は、デジタルデータに付与することで、そのデータが唯一無二の本物であることを証明し、価値を保証することができるというもの。2021年3月に海外のオークションサイトでNFTアート作品が約75億円で落札されたというニュースをきっかけに、日本国内でも注目を集めています。
結果、2月までは延べ11件だったキーワード登録数は10月には延べ836件と増加。NFT関連のプレスリリースは昨年の41倍以上になりました。
なおTechableでは、NFTアート作品やNFTプラットフォーム、博物館や伝統工芸工房などのNFT関連の記事を複数公開しています(詳しくはこちら)。
一方「メタバース」は、インターネット上に作られた3次元の仮想空間を指す言葉で、複数の人が集える“VR空間”のこと。Facebook社が「Meta(メタ)」へと社名を変更し、本格参入に乗り出したことでも話題になりました。
「PR TIMES」でも、企業の事業参入の発表や従来のイベントを「メタバース」で実施する旨の発表などが増え、1月~7月までは延べ31件だったキーワード登録数が10月には述べ114件となっています。
なおTechableでも、メタバース上で展開されるイベントや、メタバース構築に関わるサービスなどを取り上げていますので、興味のある方はこちらから。
※株式会社PR TIMESは「Techable」の運営会社です。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/170062
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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