痛みも部品交換のコストもないスマート血糖値測定器「glucoWISE」が開発中

glucoWISEの画像
 
糖尿病などによって血糖値の測定が必要な人々にとっての悩みは、測定の際の痛みとともに針などの交換が必要な部品にコストがかかる点にあります。
 
glucoWISE」と呼ばれる血糖値測定器は、痛みとともに交換部品を排し、ランニングコストの抑制に成功したデバイスであり、現在開発が進められています。

40GHz帯の電波を利用して血糖値を測定

glucoWISEはMeta Materialsによって開発中の血糖値測定器です。
 
Meta Materialsは、名前は似ていますが、Facebookを運営するMetaとは関係ありません。
 
glucoWISEの特徴は、40GHz帯の電波を利用して血糖値を測定する点にあります。
 
針を使って血糖値測定をおこなう必要がないため、痛みのない血糖値測定が可能です。
 
測定方法はクリップ部を親指と人差し指の間の皮膚、あるいは耳たぶといった血液量が十分にあって組織が薄い箇所に取り付けるだけと簡単です。
 
Meta Materialsはこの方法について、血液の少ない皮膚での測定や、間質液などの体液で測定する、ほかの非侵襲的な方法よりも正確な測定が可能としています。

交換部品がなく低コスト

glucoWISEのもう1つの特徴は交換が必要な部品がないという点にあります。
 
痛みのない血糖値測定器としては、K’Watch Glucoseと呼ばれるスマートウォッチ型デバイスが2022年から2023年にかけて発売される予定ですが、部品交換のために1カ月あたりおよそ99ドル(約11,200円)必要です。
 
glucoWISEには交換が必要な部品がないため、ランニングコストが発生せず、痛みだけでなく費用面でも血糖値測定を楽にしてくれるでしょう。

スマートフォンやPCとの連携が可能

glucoWISEはBluetooth経由でのスマートフォンとの連携や、USBポート経由でのPCとの連携が可能です。
 
血糖値のデータはクラウド上にアップロードされ、治療などに役立てることができます。

人間での試験を実施済みも発売は未定

glucoWISEの気になる発売時期については、残念ながら公式サイト上では明らかにされていません
 
現在の状況としては、すでに2つの小規模な人間での試験をおこなっており、さらに多くの試験を計画しているとされています。
 
測定精度は医療機器として使えるものを目指しており、たとえばヨーロッパではクラスIIaの医療機器として発売されるそうです。
 
2022年には前述のK’Watch Glucoseに加えて、Afon Technologyからも痛みのない血糖値測定器が発売される予定です。

 
 
Source: glucoWISE via Notebookcheck
(ハウザー)


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