今年秋発売見込みのiPhone14では、物理的なSIMカードスロットが廃止されるとの噂が浮上しています。
これについてiDropNewsのLeaksApplePro氏が複数のApple関係者に取材、収集した情報をまとめているのでご紹介します。
技術関係者に取材
LeaksApplePro氏がエンジニアリング部門の関係者に取材したところ、SIMカードスロットを含まない、複数のiPhone用ロジックボードに取り組んでいるとの回答が得られたそうです。ただしSIMカードスロットを含むロジックボードも平行して開発しているとのことでした。
しかしさらに別の複数の技術者にも尋ねたところ、SIMカードスロットを含まないロジックボードの数がこれほど多いのは、今年が初めてとのコメントがいくつも得られたそうです。
LeaksApplePro氏は、Appleは最終モデルを決定する前にいくつものプロトタイプを開発しているため、これらのコメントがSIMカードスロットのないiPhoneの登場を確定するものではない、とまとめています。
マーケティング部門に取材
次にマーケティング部門の情報提供者に取材すると、SIMカードスロットの有無についての連絡は受けていないとの回答だったそうです。つまり少なくとも今年は、AppleはSIMカードスロットをiPhoneから取り除く予定はないということになります。
通信キャリアに取材
ところがLeaksApplePro氏が、アメリカの大手通信キャリアで、iPhoneの販売も行うAT&T、T-Mobile、Verizonに取材したところ、物理SIMカードスロットを搭載しないeSIM iPhoneに備えるよう、Appleから通達があったとの回答が得られたそうです。
ただしこれは「今すぐ」という話ではないそうで、物理SIMカードスロットが廃止されるのは今年のiPhone14ではなく、来年のiPhone15、あるいはその翌年のiPhone16になるかも知れません。
サプライチェーンに取材
LeaksApplePro氏はさらに、Appleサプライチェーンの関係者にも取材を行いました。その結果、サプライチェーン各社では現在、物理SIMカードスロットがあるiPhoneと、ないiPhoneの両方のプロトタイプが製作されていることがわかりました。
ただしSIMカードスロットがないiPhoneのプロトタイプ数のほうが、「ある」プロトタイプの数よりも多いそうです。LeaksApplePro氏はこの事実は「非常に興味深い」と記しています。
まとめ
LeaksApplePro氏はさまざまなソースにあたった結果、次のようにまとめています。
- AppleはiPhoneの設計を大幅に変更する場合、噂が浮上した初年度には実行に移さない場合が多い。しかし3.5ミリイヤホン端子の例もあるので、iPhone14でSIMカードスロットが廃止されないとも言い切れない。
- 廃止される場合も、全世界へ適用されるとは思えない。北米と欧州連合(EU)の国々、一部のアジアの国に限定されるのではないか。
Source:iDropNews
Photo:AppleyPro/Twitter
(lunatic)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-431655/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
Amazonベストセラー
Now loading...