角川武蔵野ミュージアムにて開催中の企画展「浮世絵劇場 from Paris」は、1月6日(木)に東京交響楽団とコラボした1日限りのコンサート『オーケストラコンサートin浮世絵劇場』を行いました。
現在、ニコニコ動画にてアーカイブ配信中。1月12日(水)まで無料で視聴することができます。
浮世絵のジャポニスムが360度体験型コンテンツになって凱旋
「浮世絵劇場 from Paris」は、プロジェクションマッピングなどの最新技術を駆使して全身で浮世絵を体感できる展示。パリを拠点にデジタル・アーティスト、プログラマー、音楽家といった多領域にわたるアーティスト集団を抱えるダニーローズ・スタジオが手がけた没入型アートです。
モネやゴッホなどの印象派芸術家たちにも影響を与え、19世紀のジャポニスムの礎となった作品群を360度サラウンドで浴びるように体験できます。
そんな空間で、今度は「日本のオーケストラ」が腕をふるいます。東京交響楽団に気鋭の若手邦楽家LEO(琴)、藤原道山(尺八)らを迎えた総勢44名の演奏者が登壇。東京交響楽団正指揮者・原田慶太楼氏が今回のイベントのためだけに監修した全12曲を披露しました。
同氏は今回の演奏にあたり「本企画展の題名『SPIRIT of JAPAN』をどうしても大切にしたかった。日本とフランスの音楽をどう融合させるか、という点を一番に考えて選曲・アレンジしました。足元で魚が泳いだり、お客様が回遊したり、一瞬たりとも同じ場面がない常に移り変わる空間に合わせてそのときのインスピレーションで音楽を奏でる…、今までにない空間で演奏出来てとても刺激的でした」とコメント。
「浮世絵劇場 from Paris」のテクノロジーと伝統が融合する巨大映像と、躍動感あふれる洗練された演奏を、あらゆる感覚から堪能できる芸術空間となりました。
無料配信は12日(水)まで、VR配信も!
コンサートは角川文化振興財団、東京交響楽団、株式会社ドワンゴの3社が共同企画したもので、当日の模様は1月12日(水)までニコニコ動画で無料アーカイブ配信されます。13日以降は、企画展終了まで有料コンテンツとして販売される予定です。
また、同企画展は超体感XR配信プラットフォーム「Blinky(ブリンキー)」でVRライブ配信を実施中です。料金は999円(税込)、配信期間は1月20日(木)まで。Oculus Quest 2などのVRゴーグルはもちろん、スマートフォンやタブレット、PCブラウザでも視聴可能です。
オンラインでの開催は終了が迫りますが、オフラインの展示はまだまだ続き、角川武蔵野ミュージアムにて2022年4月10日(日)まで開催予定。
後室展示では、ダニーローズ・スタジオが使用した多数の浮世絵を紹介するとともに、日本の現代浮世絵師たちの作品なども展示。楽しみながら学びも得られる、実りのある1日を過ごせそうです。
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浮世絵劇場 from Paris
(文・川合裕之)
- Original:https://techable.jp/archives/170603
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:川合
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