iOS15の新機能「プライベートリレー」が、ヨーロッパやアメリカの一部携帯キャリアでブロックされ、ユーザーが機能を有効にできなくなっています。日本の携帯キャリアは、同機能をオンにすると一部機能が利用不可能になると注意を呼びかけています。
プライベートリレーに反対表明の欧州キャリアが機能をブロック
iOS15でiCloudの有料プラン「iCloud+」契約者向けに提供された新機能のプライベートリレーに対して、Vodafone、Telefonica、T-Mobile、EE、O2などヨーロッパの携帯キャリアが「ネットワークの重要な情報にアクセスできなくなり、ヨーロッパのデジタル主権に重大な懸念をもたらす」と反対意見を表明しています。
すでに一部のキャリアはプライベートリレーの機能をブロックしており、「ご利用のプランではプレイベートリレーはオフになっています」と表示されたスクリーンショットがTwitterに投稿されています。
— Sebastian (@19SK91) January 10, 2022
米T-Mobileでもプライベートリレーをブロック
米メディア9to5Macによると、アメリカでも、T-Mobileと、T-Mobile吸収合併した旧Sprintのユーザーがプライベートリレーがブロックされたと報告しています。
T-Mobileは9to5Macに対して、フィルタリングサービスなどの利用者はプライベートリレーが使えないが、それ以外の利用者に制限は設けていない、と説明しています。
しかし、多くのユーザーはフィルタリングサービスを利用していなくてもプライベートリレーがオフになっている、と9to5Macは指摘しています。
@TMobileHelp What the hey? Why are you keeping us from using @Apple ‘s #icloud private relay? pic.twitter.com/EtdxkVSpWh
— Jon Guidry (@guidryjd) January 10, 2022
国内各キャリアは一部機能が利用不能になると注意喚起
プライベートリレーは、SafariでWebサイトを閲覧する際、Appleのサーバーを経由させることでユーザーを識別できる情報を隠し、ユーザーを追跡可能できなくすることでプライバシーを確保する新機能で、「ベータ」として提供されています。
ユーザーが操作しない限りはオフの状態となっていますが、「設定」アプリから簡単にオン/オフを切り替えることができます。
日本国内の携帯キャリア各社は、iOS15がリリースされた2021年9月に、ソフトバンク(LINEMO含む)、Y!mobile、NTTドコモ、KDDI、楽天モバイルなど各社が、プライベートリレーをオンにしていると一部サービスが利用できなくなると注意を呼びかけています。
一部の国では無効に
プライベートリレーは、一部の国では無効にされています。
Appleは、同機能は中国、ベラルーシ、コロンビア、エジプト、カザフスタン、サウジアラビア、南アフリカ、トルクメニスタン、ウガンダ、フィリピンでは利用できないと説明しています。
このほか、ロシアでも同機能が無効にされている模様です。
Source:The Telegraph via 9to5Mac (1), (2)
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-432168/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
Amazonベストセラー
Now loading...