米国等のオリンピック委員会、個人スマホを中国に持ち込まないよう選手に助言

China flag
 
米メディアUSA TODAYは現地時間1月13日、米国等のオリンピック委員会が北京オリンピックに出場予定の選手たちに対し、セキュリティ上の懸念があるとして、中国に個人用スマートフォンやPCを持ち込まないよう助言していると報じました。

スマホを持ち込まないよう助言

USA TODAYによると、オランダ、英国、オーストラリア、カナダの現地メディアは、各国のオリンピック委員会が北京オリンピック出場選手に対し、情報検閲の懸念から個人用デバイスを持参しないよう推奨していると報じました。
 
米国のオリンピック委員会は選手に対し、サイバー攻撃や情報漏洩の危険性があるため、プライベート端末を持ち込まずに、レンタルPCやプリペイド式等の使い捨て可能な端末を使用するよう助言しました。
 
選手への通達文には「中国に持ち込んだデータや端末での通信は全て監視され、情報が漏洩する可能性があると認識すべき」と記載されており、少なくとも現地到着前に個人情報を使用端末から消去することや、仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用することも推奨されています。
 
なお米国政府は、通常の旅行者に対しても中国政府の情報検閲に関する注意喚起を行っており、国務省は「インターネットの利用やキャッシュレス決済、電話での通話等が監視され、個人の同意や事前の通告無しに捜査される可能性がある」と周知しています。
 
また、2021年6月に中国軍の発表に疑念を呈したSNSユーザーが懲役8カ月の判決を受けており、中国政府がインターネットにおける言論統制を強化している可能性もあります。
 
 
Source:USA TODAY
Photo:BriYYZ / Flickr
(seng)


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