アメリカで巻き起こっていた5G通信の電波に関する論争がついに日本にまで影響を及ぼし始めました。
Boeingが同社の777型機について、5G通信による電波干渉を理由に飛行制限を発表しました。
これにより全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)がアメリカ便の一部を欠航する事態となっています。
Boeingが777型機に5G通信の電波が干渉すると発表
ANAは同社のサイト上で、Boeingから777型機に関して運行制限が発表されアメリカ便の一部を欠航あるいは機材変更したと発表しました。
これは最近アメリカで論争が巻き起こっていた、5G通信の電波が航空機のレーダーに干渉する可能性によるものと考えられます。
今のところ影響があるのはアメリカ便のみで、それ以外の国際線や日本国内線については欠航や機材変更の発表はありません。
ANAはこの発表のなかで「787型機に機材変更できなかった便をキャンセルせざるを得ない」としており、影響があるのは777型機のみで少なくとも787型機は問題ないようです。
VerizonとAT&Tが主要空港でCバンドでの5G通信サービス開始を延期
この問題に対してVerizonとAT&Tは、主要空港周辺におけるCバンドでの5G通信サービスの開始を延期すると1月18日に発表しました。
また、アメリカ連邦航空局(FAA)は5Gの電波送信を停止すべき50の空港のリストを1月7日に公開し、VerizonとAT&Tはこれらの空港周辺で半年間5G通信の電波送信を停止することに合意しています。
ANAおよびJALの欠航計画がこれらを考慮に入れたものかは不明です。
Boeing以外のAirbusなどの旅客機メーカーは5G通信による航空機への影響について見解を発表しておらず、今後影響がさらに広がる可能性も考えられます。
Source: 全日本空輸 via Reuters, Nikkei Asia
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-433261/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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