航空貨物のデジタル化を支援するジャパンヒュペリナーは、荷主・フォワーダー・航空会社が一貫して貨物の予約・追跡・書類の自動作成ができるデジタルプラットフォーム「エカデジ」を開発。
2021年12月よりすでにトライアルを開始しています。
非効率な部分が多い航空貨物業界
コロナ禍の「巣ごもり消費」 によりEC関連の需要が高い一方で、国際旅客便の減便で供給量の減少が続いており、物流企業はスペース確保に奔走しています。成田空港が2021年10月に発表したレポートによると、とくに医薬品や半導体製造装置などの緊急性を要する貨物への需要も高まっているようです。
しかし、航空貨物の輸送手続きにはアナログな作業が多く、非効率な部分が多いようです。ジャパンヒュペリナーの担当者は「荷主が海外へ貨物を輸送したい場合、(中略)見積もりが出るまで2〜3日要するのが普通となっています。荷主と航空会社の仲介となっているフォワーダーの視点からしても、航空輸送に必要な書類のマニュアル作成、貨物追跡に関する荷主からの問い合わせ対応なども含めて非効率な業務が未だに残存しています」と話します。
メール・電話でのやり取りが不要に
このような課題を解決するために開発されたのが、荷主・フォワーダー・航空会社が一貫して貨物の予約・追跡・書類の自動作成ができるデジタルプラットフォーム「エカデジ」です。
「エカデジ」は現状のメール・電話でのやり取りが不要になることに加えて、各航空会社の予約画面にログインして貨物の詳細を入力する手間も無くなるほか、従来システムと比べてよりシンプルでシームレスな操作を実現。
また荷主は、航空貨物の知識がなくても簡単にフライトを比較することが可能に。実際に出荷詳細の画面から必須項目に貨物の情報を入力するだけで、リードタイムなどのニーズに合ったフライトを選択できます。
さらに、システム内部で作成した書類(Invoice, AWB, DGDなど)に加えて、ユーザ自身で作成された書類もアップロードすることができ、なおかつ着地側と共有することも可能とのこと。
今後ジャパンヒュペリナーは、「エカデジ」の2次リリースを経て、本年度の本格導入を目指すとしています。同社は「国際物流の航空貨物分野において、業務改善などの課題をお持ちの荷主・フォワーダー・航空会社に向けて基幹システムの刷新を実施します」とコメントしています。
(文・Takeuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/172260
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:takeuchi
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