調査企業Strategy Analyticsによると、2021年第4四半期(10月〜12月)における中国スマートフォン出荷台数は、前年同期比6.5%減の8,380万台となりました。そうした市場全体のムードを追い風に、Appleが過去最高となる22%のシェアを獲得、初のランキング首位に輝きました。
市場の減速で逆にAppleが浮上
買い替えサイクルの長期化、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行、さらにチップ市場の供給不安定化など、様々な要因が複雑に絡み合い、中国に限らず世界的にスマートフォン市場は減速を余儀なくされました。
そんな中で、世界各地で好調ぶりが目立ったのがAppleです。とくに2021年第4四半期は、iPhone13シリーズが好調だったことを受け、世界スマートフォン市場で、AppleがSamsungを超え1位の座に輝きました。
さらに強力なライバルがひしめき合う中国市場でも、iPhoneの勢いが留まることなく、シェアランキングで首位に立ったことは非常に大きな意味を持ちます。Appleは1,850万台のiPhoneを出荷して22.1%のシェアを獲得、以下Oppo、Honor、Vivo、Xiaomiと続きます。
Strategy Analyticsのシニアディレクターは「2021年第4四半期は、Huaweiがハイエンド市場から戦略的撤退を行ったことで、Appleが好調となった」と分析、四半期で初めて首位に立ったと指摘します。昨年同期は、Vivo、Oppo、Xiaomiと続き、Appleは4位でした。
Huaweiが米国から制裁を受けた時、Appleの動向に詳しいアナリストのミンチー・クオ氏は「もしHuaweiスマホの出荷台数が中国国外市場で減少し続けると、Appleの市場シェアが上昇し、中国市場での販売台数の減少を相殺することができる」と述べていましたが、国外市場のみならず、中国本土でもHuaweiのシェアを奪ってしまったことは注目に値するでしょう。
Source:Strategy Analytics
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-435520/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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