【趣味な男の欲しいモノと秘密基地】
調理家電のジャンルは、世界中にメーカーが存在し、多彩な製品が作られている。利便性や信頼性を重視するなら国内メーカーの製品が安心だが、趣味のレベルで料理を追求するなら、ちょっと珍しい海外メーカーのモデルに目を向けるのも面白い。数ある調理家電の中から、料理道具コンサルタントの荒井康成さんが選んだのは、世界の食文化まで見えてきそうなモデルだ。
「今回選んだ調理家電は、日本のライフスタイルに影響を与えたものや、国内メーカーにあまりないような設計の製品です。それぞれの用途や機能は、それぞれの国の食文化を反映したもの。実際に使えば、便利さや性能の高さだけでなく、食や生活のスタイルにまで思いを巡らすことができるでしょう」
もちろん、それぞれが使い勝手の面でも優れていて、プロ仕様の製品もある。本格的な調理機能を使いこなせば、自然と料理の腕が磨かれていくはず。キッチンに立つ楽しさも増してくるだろう。
料理道具コンサルタント 荒井康成さん
洋菓子店勤務などを経て、エミール・アンリ社の日本代理店立ち上げに携わる。その後、独立して料理道具コンサルタントとして活動。執筆や専門学校の講師も手がける。著書に『ずっと使いたい世界の料理道具』(産業編集センター)
1. 本格調理の微妙な火加減をアプリでコントロール
アメリカから上陸した新感覚の調理ツール。細かな火加減を自動で調節してくれて、プロの味も再現できます(荒井さん)
HESTAN CUE
「ヘスタンキュー スマート IHヒーター」(5万5000円)
「ヘスタンキュー スマート フライパン」(3万3000円)
IHヒーターと専用の調理器具、アプリを連動させて使う新機軸の調理ツール。アプリには400種以上のレシピがあり、高感度温度センサーを内蔵したIHヒーターと通信して加熱温度や時間を緻密に制御する。専用のソースパン(3万3000円)も用意。
▲アプリにはレシピ動画も掲載され、調理工程を確認できる。また、温度やタイマーのマニュアル設定も可能だ
2. 庫内全体をスピード加熱して納得のオーブン調理
マンションのキッチンにも置きやすいサイズで、デザインも秀逸。鶏の丸焼きからトーストまで幅広く使えます(荒井さん)
デロンギ
「スフォルナトゥット・クラシック コンベクションオーブン EO14902J-WN」(実勢価格:3万8000円前後)
小型サイズで4種の調理(コンベクションオーブン、オーブン、グリル、スローベーク)に対応。操作は3つのダイヤルだけというシンプル設計。油脂をカットしてヘルシーに調理できるオイルラックが付属。庫内容量14L
▲庫内上下のスクエア型ヒーターでムラなくパワフルに加熱しつつ、内蔵ファンによる熱風循環で素早く加熱する
3. テーブルに映えるデザインでスマートに料理を仕上げる
イギリスブランドの製品で、テーブル上にそのまま置いておけるデザインの美しさも特徴。LEDライトも便利です(荒井さん)
ラッセルホブズ
「電動ミル ソルト&ペッパー ロイヤルブロンズ 7922JP-RB」(7700円)
ボタンを押して片手で塩や胡椒をひける電動ミルの数量限定カラー。刃は丈夫なセラミック製で、摩擦熱が発生しにくく、胡椒の香りが熱でとぶのを防ぐ。ひき方は粗びきから細びきまで調節可能。単3形乾電池4本を使用する。
▲本体下部にLEDライトを搭載。ミルを使用中に手元を照らすことで、ひいた調味料の量を確認しやすい
4. パワフルな攪拌で多彩なメニューに対応
硬いものまで砕いて攪拌できるパワフルさが特徴。 野菜や果物なら皮や種まで無駄なく使ってジュースが作れます(荒井さん)
ダネッツ
「プロフェッショナルブレンダー D103」(6万9300円)
イギリスのメーカーによる高性能ブレンダー。1400Wのハイパワーと特殊鋼製のカッターで、ジュースやクリームなどが簡単に作れる。加熱機能も備え、ホットスープの調理にも対応。専用のレシピブックが付属する。容量1.5L
5. みじん切りから生地こねまで下ごしらえの頼れる味方
みじん切りからペースト、スライスまで多彩な加工に対応して便利。パンやピザの生地こねにも使えます(荒井さん)
クイジナート
「フードプロセッサー DLC-10PRO」(実勢価格:4万6000円前後)
野菜の粗切りやみじん切り、肉のミンチやペーストなど、食材をさまざまな状態に加工できるプロ仕様モデル。野菜や果物を薄切りにできるスライサーが付属。加工具合を細かく調整できるパルススイッチも備える。容量1.9L
6. 職人技術が生む焼き加減で絶品トーストを堪能
コンランショップでも扱っているロングセラーモデル。近火でパンの表面をしっかり香ばしく焼き上げます(荒井さん)
デュアリット
「2枚焼 ポップアップトースター」(4万8600円)
イギリスの業務用調理器具メーカーによる名作。職人による手作業で作られ、トースター界のロールス・ロイスとも呼ばれる。天然雲母板を使ったヒーターでパンの両面を一気に高熱で焼き上げ、カリッとした食感に仕上げる。
▲1枚焼/2枚焼の切り替えスイッチと、焼き加減を設定するダイヤルのみのシンプルな操作系。ポップアップは手動で行う
※2021年2月4日発売「GoodsPress」3月号30-31ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/高橋 智>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/431512/
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