素材と技術の奥深さに感動!本気で使い込みたくなる調理道具5選【趣味な男の欲しいモノと秘密基地】

【趣味な男の欲しいモノと秘密基地】

包丁やフライパンなどの調理道具は、家電と違って構造がシンプルなだけに、素材や製造技術が使い勝手、そして味に大きく影響する。それゆえに名品といえる道具は、一度手にするとずっと愛用していきたくなる魅力がある。料理道具コンサルタントの荒井さんも、道具を選ぶ際には素材や技術に注目するという。

「料理道具に使われる素材は、木や金属などの種類によって微妙に用途や向く食材が異なってきます。例えば、まな板は使用する木材の種類によって、実は野菜向き、魚向きなど違ってきます。こうした素材や技術の細かな違いにも注目すれば、料理の奥深さや道具を使い分ける面白さがより感じられるようになるでしょう」

従来の道具と見た目がそれほど変わっていないものでも、実は革新的な素材や加工技術を使い、使い勝手が劇的に向上しているケースもある。道具の作り手が持つ熱意やアイデアまで理解して使えば、料理の味も違って感じられそうだ。

料理道具コンサルタント 荒井康成さん
洋菓子店勤務などを経て、エミール・アンリ社の日本代理店立ち上げに携わる。その後、独立して料理道具コンサルタントとして活動。執筆や専門学校の講師も手がける。著書に『ずっと使いたい世界の料理道具』(産業編集センター)

1. 水分を瞬時に蒸発させることでいつものメニューが一変!

鉄の性質をうまく生かしたフライパンで、デザインの良さも特徴。リペアなどサポート体制も整っています(荒井さん)

バーミキュラ
「フライパン」(1万1880円〜1万9250円)

水がなじむ特殊な性質のホーローと、蓄熱性が高い鋳鉄を組み合わせたフライパン。食材から出た余分な水分を瞬時に蒸発させ、うま味を凝縮して調理できる。油なじみがよく焦げ付きにくいところも特徴。サイズは20cmから28cmまで4種類。

▲水分の蒸発スピードはフッ素コートのアルミフライパンと比べて約100倍。炒め物もプロのような仕上がりになる

 

2. アウトドアでの調理で活躍する多機能ナイフ

釣り用ナイフですが、キャンプの調理などアウトドアで幅広く活用できます。ケース付きなので持ち運びも安全です(荒井さん)

G・SAKAI
「サビナイフ9 SHARK-RAY シャークレイ ブラックブレード ブラックFRN」(1万4850円)

錆に強い特殊なステンレス素材を使った、強靭で切れ味の鋭い刃を持つナイフ。両刃を多彩な用途に利用でき、背側の刃はロープの切断などにも使える。グラスファイバー製ケースが付属し、ベルトなどに取り付け可能。

▲元々は活け締め用に開発されたナイフで、魚の眉間を簡単に突けるほか、湾曲した刃の形状がエラを切る際にも役立つ

 

3. 驚異的な耐久性で鋭い切れ味が長続き

私も6年ほど使ってますが、鋭い切れ味が保たれています。オールブラックのスマートなデザインも独特です(荒井さん)

エバーカット
「エバーカット・フルティフ 三徳包丁」(1万6280円)

ステンレス鋼と炭化チタンを独自技術で加工し、通常のステンレス包丁の300倍の耐久性を実現。“25年間研がなくてよい”とされ、鋭い切れ味を長く保てる。全長32cm(刃渡り19cm)。三徳の他にペティナイフや牛刀タイプも用意。

▲4000°Cを超える高温レーザーでステンレス鋼材に炭化チタンを溶融する特殊技術で加工

▲1本1本に個別のシリアルナンバーが記載され、生涯サポートの対象となっている

 

4. 家庭のコンロで炭火の絶妙な焼き加減を再現

コンロに付いている魚焼きグリルと違い、中を見やすいので焼き加減を確認できます。蓋の構造も工夫されています(荒井さん)

オークス
「【大人の焼魚】炭グリル」(2万7500円)

コンロ上で使用する魚焼き器。炭プレートの遠赤効果と独自形状の蓋との組み合わせで、しちりんのような遠赤効果を再現。中はふっくら、表面の皮はパリっとした焼き上がりになる。魚のほか、肉や野菜のグリルにも利用可能。

▲独特な形状の蓋も特徴。左右に設けた通気口から空気を取り込み、蓋上部の穴からほどよく蒸気を逃がしてくれる

 

5. 土鍋と羽釜のいいとこ取りで絶品の銀シャリが炊き上がる!

我が家には炊飯器がなく、ご飯を炊くときはこの土鍋を使います。慣れると短時間で本当に美味しいご飯が炊けます(荒井さん)

日常茶飯器
「羽釜3合ごはん鍋(内蓋付)」(1万3200円)

保温性・保湿性に優れた萬古焼土鍋で作った羽釜ごはん鍋。土鍋の特性で、水分がほどよく飛び、予熱で米の芯まで火が通るので、粒立ちがよくうま味のあるご飯が炊ける。木蓋は殺菌効果があり湿気に強いサワラ製。満水容量1.65L

▲木蓋と内蓋がある二重構造になっていて、炊飯時の圧力を高めるとともに、吹きこぼれを防いでくれる

>> 【特集】趣味な男の欲しいモノと秘密基地

※2021年2月4日発売「GoodsPress」3月号32-33ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/高橋 智>

 

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