iPhone14は電波の入り具合が大幅改善?Galaxy S22とS21の比較で判明

Galaxy S22の電波強度テストをおこなう画像
 
スマートフォンにとって最も大事な要素の1つが電波の入り具合です。携帯電話ネットワークにつながらなくなるとスマートフォンはほとんど役に立たなくなります。
 
iPhone14シリーズに搭載される予定のQualcomm X65モデムと、iPhone13シリーズに搭載されているQualcomm X60モデムを比較したところ、X65モデムの方が電波強度が弱い環境でつながりやすいことがわかりました。

電波強度が弱い環境でつながりやすいQualcomm X65モデム

この実験はPCMagによっておこなわれました。
 
X65モデムを搭載したSamsung Galaxy S22 Ultra/+とX60モデムを搭載したGalaxy S21 Ultra/FEを使い、さまざまな場所で通信速度の比較がおこなわれています。
 
そしてそれらを電波強度ごとに分類したところ、X65モデムは明らかにX60モデムよりも電波強度が弱い環境に強いことがわかりました。
 


 
上のグラフは横軸が電波強度(右に行くほど弱い)、縦軸が通信速度比較で勝った割合を示しています。
 
X65モデムを搭載したGalaxy S22シリーズは電波強度が強い環境ではX60モデムに負けるケースが多いものの、電波強度が弱くなると勝つ回数が増加し、電波強度が-120dBm未満の環境ではX65モデムがほぼ完勝しています。
 
X65モデムはAppleのiPhone14シリーズに搭載されるといわれており、iPhone14シリーズはX60モデムを搭載したiPhone13シリーズより電波強度が弱い環境でも携帯電話ネットワークにつながりやすいかもしれません。

自社製モデム搭載のiPhone15シリーズは大丈夫?

Qualcomm製のモデムは他社製のものよりも高性能といわれています。
 
GoogleのPixel 6シリーズにはSamsungのモデムが採用されましたが、Qualcommのものに比べて通信強度と通信速度の両面で後塵を拝しています
 
デジタルだけでなくアナログ回路設計技術が求められるモデムの開発にはノウハウの蓄積が欠かせないため、一般的に一朝一夕で改善するのは難しいといわれています。
 
Appleが早ければ2023年からiPhoneに搭載するといわれている自社製モデムの性能がどれほどのものか興味深いですし、iPhone15シリーズでいきなり電波の入り具合が悪化したということがないようにしてほしいものです。

 
 
Source: PCMag
(ハウザー)


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