ブラウザの「バージョン100」問題、Yahooなど大手サイトにも影響があることが判明

ChromeとFirefoxがバージョン100になる
 
Firefoxを開発しているMozillaは、近くFirefoxとChromeで一部のサイトの表示が壊れる可能性があるとする内容をブログに投稿しました。
 
問題が見つかったWebサイトのなかにはマイナーなサイトだけでなく、Yahoo、Netflix、Zoomといったメジャーなサイトも含まれています

バージョンが100に達しサイト側がブラウザバージョンを正しく解釈できなくなる

この問題はFirefoxやChromeのバージョンが100に達することで、ブラウザのバージョンを示す数字が2桁から3桁に増えることが原因です。
 
WebサイトのなかにはUser-Agentと呼ばれるブラウザの種類およびバージョンが含まれる文字列を解釈し、サイト表示のためのコードを変えるものがあります。
 
しかしながら、バージョンを示す数字が2桁であることを前提に作られたサイトが多く存在しており、そのようなサイトはバージョンが100なのにバージョン10として振る舞ってしまうのが問題です
 
この結果、ブラウザの表示が壊れたり、あるいはまったく閲覧できなくなったりする可能性があります。
 
この問題は古いコンピューターが年情報の下2桁しか扱っていなかったところから重大な影響が懸念されたできごとになぞらえ、新たな2000年問題とも呼ばれています。

大手のWebサイトでも問題があることが判明

この問題はメンテナンスがおこなわれていない古いサイトのみに影響があると考えられていましたが、Mozillaの調査で以下のような大手サイトにも影響があることがわかりました
 

  • Yahoo(www.yahoo.com)
  • Netflix
  • Zoom
  • T-Mobile
  • Daimler

 
すでに対策がおこなわれたサイトも存在しますが、Mozillaの調査の手が及んでいないサイトも多く存在すると考えられ、影響は考えられていたよりも大きそうです。
 
現状問題が見つかっているサイトに日本のサイトはなく、Mozillaの調査に日本のサイトが含まれているかはわかりません。
 
今のところFirefoxは2022年5月3日に、Chromeは2022年3月29日にバージョン100がリリースされる予定です。
 
ただし、影響があまりにも広範囲に及んだ場合、どちらのブラウザもメジャーバージョンを99で一時凍結するとしています。

 
 
Source: Mozilla, GitHub via AppleInsider, 9to5Mac
(ハウザー)


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