SEQSENSE株式会社(以下、SEQSENSE)と森ビル株式会社は、六本木ヒルズおよび虎ノ門ヒルズにて、自律移動型警備ロボット「SQ-2」の新機能を含む警備業務の実証実験を実施しました。
「SQ-2」とクラウドシステム
「SQ-2」は、全高1.3メートルの堂々とした本体に、前方の様子を高解像度でリアルタイムに映すカメラや魚眼レンズで常時360度を撮影するカメラ、自己位置推定と3Dマップ作成を行う3D LiDARなどを搭載。狭い通路や障害物の多い場所でも安全に自律走行できる警備ロボットです。
また、警備員室とつながるマイク・スピーカーや、バッテリー残量に応じて自動帰還し充電・再始動する機能なども実装しています。
SEQSENSEは、この「SQ-2」と導入施設などでロボット運用ができるクラウドシステムを合わせた“警備ロボットシステム”を提供中。クラウドシステムでは、警備拠点からロボットに対して巡回・立哨・動哨といった警備業務指示を出せます。加えて、ロボットが取得した情報はクラウド上に蓄積し、いつでも確認できるようです。
消化器や倒れている人を検知する新機能も検証
「六本木ヒルズ 森タワー」での実験は、2021年11月8日(月)~19日(金)で実施。オフィスロビー・商業エリア・事務所エリアの一部で「SQ-2」が警備業務にあたりました。
ここでは、基本的な巡回業務性能・立哨業務性能の検証に加え、開発中の新機能「消火器検知」「倒れている人検知」についても検証しています。
消火器検知機能は、消火器の有無・転倒などを自動判断し、異常を検知した際は警備員に向けて通知する機能。倒れている人検知機能は、ロボットが巡回中に体調不良などで倒れている人を自動検知し、警備員に向けてアラートを発報する機能です。
「虎ノ門ヒルズ 森タワー」での実験は、1月17日(月)~21日(金)で実施。「SQ-2」は、オフィスロビー・事務所エリアの一部にて、エレベーター連動システムと連携した夜間の複数階巡回を行いました。また、他ロボットと同時間・同フロア帯での同時運用も検証したようです。
導入台数10台以上、商用化後も実験を継続中
国内における警備業界の人材不足が深刻化するなか、さまざまな施設の安全・安心な環境を維持すべく誕生した「SQ-2」。商用化から約1年半となった2021年4月には、成田国際空港や東京ポートシティ竹芝、なんばスカイオなどに導入され、10台以上が稼働していると発表されました。
また商用化後も、渋谷PARCOや日本郵便株式会社の商業施設KITTE、オリナスタワーや新宿センタービルなどにおいて実証実験を行っています(詳しくはこちら)。
今後は、巡回や立哨といった基本業務に加えて本来警備員が目視する備品点検などの機能を備えることで、さらに多くの業務をこなし、人材不足を補う役目を果たしてくれそうです。
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SEQSENSE株式会社
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/174962
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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