Foxconn、90億ドルでサウジアラビアに新工場の建設を検討

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Appleの主要サプライヤーFoxconnで知られる鴻海精密工業が、サウジアラビアに90億ドル(約1兆円)の新工場建設を検討していることが分かりました。新工場は、車事業拡大を目的として建設されるもので、Apple Carも生産される可能性があると報じられています。

Foxconn、サウジアラビアに新工場建設を検討

米メディアThe Wall Street Journalによると、鴻海精密工業サウジアラビア政府に対して、「表面実装技術とウエハ製造」を行う半導体チップ製造工場の申し出を行ったと伝えられています。新工場では、マイクロチップ、電気自動車部品、電子ディスプレイなどの製造が可能になるとのことです。
 
サウジアラビア政府は、新工場で生産した製品の3分の2以上をFoxconnの既存サプライチェエーンに販売し、事業の収益性を確保するよう求めています。一方、Foxconnは政府に対して融資、タックスホリデー(税優遇措置)、電力や水道の補助金などを求めており、現在、交渉が進んでいます。
 
同社は、アラブ首長国連邦とも同様のプロジェクトについて協議中であり、必ずしもサウジアラビアに新工場を建設するとは限らないということです。

新工場が自動車製造に利用される可能性も

新工場で生産された製品を既存サプライチェーンに販売するというサウジアラビア政府からの要求はあるものの、Foxconnには、既存サプライチェーンに販売するものとは別の製品の生産に新工場を利用できる余地が十分にあります。これには理論的に、自動車の製造も含まれる可能性があり、Foxconnはこの分野への参入を強く望んでいます。
 
なお先日、中国本土での新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、Foxconnが深センの製造工場でiPhoneの製造を停止すると報じられています。
 
 
Source:Wall Street Journal via AppleInsider
(m7000)


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