イヤホン型脳波計で“ブレイン・マシン・インターフェース”実現目指す、アラヤら共同研究開発へ

AI・ニューロテック事業を展開する株式会社アラヤ(以下、アラヤ)と、イヤホン型脳波計の開発などを行うVIE STYLE株式会社(以下、VIE STYLE)が共同研究開発を開始。

両社の強みを生かし、イヤホン型脳波計による実用的なBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)の社会実装を目指します。

脳データ解析アルゴリズム×イヤホン型脳波計

近年、ブレインテックやニューロテックと呼ばれる神経科学の知見を活用して脳センシングやBMIなどを実現する技術への注目度が高まっているようです。しかし、脳から質の良い情報を抽出するには大型デバイスが必要となるなど、社会実装に向けた課題もあるとか。

そこでタッグを組んだ両社。

今回の共同研究開発では、アラヤが有するAIを活用した脳データ解析アルゴリズムとVIE STYLEのイヤホン型脳波計「VIE ZONE」を活用。小型デバイスでのBMIを実現し、一般消費者のみならず産業界向けのユースケースも開拓することで社会実装を加速します。

各業界に最適なAIソリューションを提供するアラヤ

アラヤは、AI技術を軸にさまざまな業界へソリューションを提供中。たとえば、物流・農業・インフラなど多くの業界へ向けて画像認識AIを、商業施設・小売業界などへは空調最適化AIを、建設業界には機械を自律制御する自律AIを提供しています。それぞれのAIに、各現場の課題に即した個別開発を組み合わせ“本当に使えるAI”を実現しているようです。

そしてヘルスケア・介護・医療業界向けAIソリューションのひとつとして提供しているのが、脳・神経科学 データ解析サービス。研究機関などで簡単に最先端の解析を実現するとともに、AI・機械学習技術を使用した脳からの特性・症状・健康指標の予測モデル構築をサポートしています。

「VIE ZONE」、“サウナでととのう”の可視化も

一方のVIE STYLE(ヴィースタイル)は、イヤホン型センサーで脳波・心拍・呼吸といった生体情報を高精度に取得するデバイス「VIE ZONE」などを開発中。同時に、それらの生体情報からストレス・感性・眠気・疲労などを推定できる独自AIも開発しています。

2020年10月には、東京大学と共に脳波・生体情報から生産性を上げる方法を導き出すAIの共同研究開始。翌21年に両者は、「VIE ZONE」を活用して“フロー状態”を推定する技術開発に成功しています。

このほか、国立がん研究センター東病院との麻酔鎮静深度を測定するシステムの共同研究や、KDDI総合研究所とのプロジェクトのなかで実施した“サウナでととのう”プロセスの可視化などにも「VIE ZONE」を活用しました(詳しくはこちら)。

PR TIMES(1)(2
株式会社アラヤ
VIE STYLE株式会社
Techable記事

(文・Higuchi)


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