【部屋と趣味が充実する傑作買い得モノ】
お家時間が長くなり、インテリアにこだわり始めた人も多いだろう。ただなかなか運命の家具には出合えないし、部屋の広さも限られる...と壁が立ちはだかることも。そこでプロの自宅を拝見して、部屋作りのヒントを教えてもらおう。
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インテリアスタイリストの竹内さんは「取材のたびに部屋が変わってる気がするな」と笑って話してくれた。建築学科卒業というバックグラウンドを持ち、この家はオフィスの空きをセルフリノベーションして住空間にしつらえた。過去にも自宅取材を受けており、そのたびにアイテムの配置やラインナップが変化している。日常の中で「もっとこうしたい」というイメージが湧き、自然とアップデートを繰り返しているという。
「ギャラリーのような真っ新な空間に、気に入ったものを少しずつ揃えてきました。アルフレックスの『マレンコ』(ソファ)もその1つで、知人が使っていたものを譲ってもらいました。高級家具だけでなく気に入ればどんなアイテムでも取り入れます。100均アイテムだってマッチすればOK。時にはDIYで作ることも。玄関脇の棚は東急ハンズで材料を購入、年始に組み立てました。最近は色味を抑えた空間が好きですが、好きなものは人それぞれ違うのでインテリアもファッションのようにいろんな組み合わせがあっていいと思います」
私たちも部屋作りに対して身構えずに“心地よい・楽しい”という感覚に耳を傾けてラフに向き合ってもいいのかもしれない。
インテリアスタイリスト 竹内優介さん
Laboratoryy所属。雑誌や広告、ブランドショップのディスプレイなど幅広く活躍する
■工夫が詰まったワンルーム
▲白とグレーを基調としたワンルームに窓から柔らかな光が差し込む。生活感を出さないように収納はカーテンなどで目隠し。ベッド部分は生活空間と分けるため高さを付けている
■すりガラスで抜け感を出したオリジナルラック
▲玄関から部屋が丸見えにならないようにと最近DIYで作ったラック。自身で図面を描き、東急ハンズで材料を購入・カットを依頼し、自宅で組み立てて仕上げた。備え付けのようななじみ具合はオリジナルだからこそ叶うもの
■生活感はカーテンでシャットアウト
▲窓際にキッチンや収納があるが、生活感を見せないようにコットンのカーテンで目隠しできるようにしている。視覚的にストレスフリーになるだけでなく、いつでもルーズに投げ込めるスペースがあるという気楽さも重要だ
■学生時代に惚れたオールドブラウンのオーディオ
▲空間のアクセントになっているのが、レトロなオーディオ。家電ブランドのブラウンが1960年代に製造していた「SK55」だ。「憧れのディーター・ラムスが手がけたもので、機能美に惹かれて海外から買い付けてもらいました」(竹内さん)
■寝具は頻繁に取り替えて気分転換を!
▲ワンルームでベッドがよく見えるからこそ、カバーを変えるなどしてアレンジを楽しんでいるそう。インテリアと繋がりのある色を選ぶことで、部屋を広く見せている。ベッド下の収納はシーツをあえて垂らして隠している
■IoT要素も取り入れてどこでも照明を調整
▲ベッドにいながら玄関近くの関節照明を遠隔操作できるようにTapoの「ミニスマートWi-Fiプラグ」を導入。コンセントを挿して、アプリと連携すればどこにいても照明のオン・オフが可能になる
■長く暮らしを共にしたいアイテム
理想の空間は一朝一夕では手に入らない。自分好みのアイテムとの出合いや、手持ちの家具との組み合わせなどを考える時間も楽しみながら、じっくりと完成させていきたい。そんなコンセプトのもと厳選した9アイテムをご紹介する。
1. 注目の新ブランドが万能ベンチをリリース
ベッドのそば、来客時、玄関などいろいろと活躍するので、間取りが変わっても長く使えそう(竹内さん)
good eighty%
「Per/Bench」(5万600円)
使い道を限定せず、幅広い用途で使えるアイテムが揃う新ブランド「グッドエイティーパーセント」。絶妙なサイズと両端のラウンドが空間になじむ。グレーとナチュラルの2色展開だ。
2. 1人掛けで自分だけのリラックス空間
ゆくゆくソファを買ったときにもお相手として一緒に置けるデザインの懐の深さがあります(竹内さん)
NIKARI
「DECEMBER LOUNGE CHAIR」(実勢価格:14万5000円前後 ※近日価格改定予定)
無垢材のフレームラインが引き立つ、ミニマルなチェア。小ぶりだがハンモックのような座り心地でリラックスして過ごせる。移動もしやすく、自分だけの特等席が欲しい人にオススメだ。
3. 90年近く愛され続ける定番スツール
スタッキングできるので来客時用に備えておくのも◎。サイドテーブルや花台としても使えます(竹内さん)
アルテック
「スツール 60」(2万8600円〜)
マルチに活躍するスツールは買っておいて損なし! 長年愛され続ける普遍的デザインは空間を選ばないのも魅力。カラーバリエーションが豊富なので部屋に合わせて選ぶのも楽しい。
4. 1つでも複数でも絵になるデザイン
組み合わせられるようにサイズが規格化されているので、買い足しやすく長い目で見て使いやすい!(竹内さん)
アクタス
「MONTANA SHELF 1112」(9万9550円)
一見シンプルだが、無駄のないデザイン性でオシャレかつ使い勝手十分。複数並べても部屋のアクセントになる。カラーは42色、扉付きもありどれを選ぶか悩みどころだ。
5. アクセントになるラグで部屋の印象チェンジ
無地でも毛足の長さで表情を出しているので、ちょうど良いアクセントになります(竹内さん)
三好敷物
「MIYOSHI RUG “BUMPY” CARPET」(6万円)
三好敷物はアートのように楽しめるラグが豊富。職人が手作業で絵を描くように柄を打ち込んだデザインで、シンプルながらもユニークな凹凸柄が印象的な1枚だ。
6. 壁に立てかけるだけの省スペースデスク
何よりも立てかけるだけという便利さが◎。流行りを問わないシンプルさもポイントです(竹内さん)
ハーマンミラー
「フォークラダーシェルビング デスク アッシュ」(10万4500円)
立てかけラックのように見えるが、一番下の段の棚板が広くなっているのでデスクとして活用できる。壁面に立てかけてコネクターで固定すればOK。在宅ワークにもぴったりなアイテムだ。
7. 面積が大きいベッドこそ模様替えに最適!
生活感が見えないようにベッド下の収納を隠して、 気分に合わせてベッドウエアを変えるのもオススメ(竹内さん)
H&M ホーム
「ウォッシュリネンベッドスカート」(8999円)
ベッド下のスペースをスッキリと見せるために、ホテルのようにベッドスカートを付けるのもオススメ。リネン素材は軽やかさも出てこれからの季節にぴったりだ。
8. どんな家具にも合うミニマルさ
名作を元に2018年に作られたチェア。伝統を踏襲しつつモダンにアレンジされていて素敵(竹内さん)
YAMAGIWA
「THONET チェア no.118」(7万7000円)
クラシカルな雰囲気をまといつつも、ミニマルで現代のライフスタイルに寄り添うデザイン。創業200年の高級家具ブランド、トーネットの中でも手の届く価格で嬉しい。
9. シンプルさが魅力のベストセラー
ベッドサイドはもちろん、部屋の明かりを落としてテーブルにも。頂点に触れるだけで調光ができます(竹内さん)
&Tradition
「フラワーポット ポータブルテーブルランプ VP9」(2万8600円)
日中にはオブジェとして楽しめる、半球体の組み合わせが美しいデザイン。USB充電ができ0.8kgと軽量なので、持ち運びにも便利だ。3段階の調光で夜のひと時を演出しよう。
※2022年3月4日発売「GoodsPress」4月号44-47ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/竹林佑子 写真/よねくらりょう>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/438454/
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