高速充電対応スマホはバッテリー容量が小さい傾向に~同メーカー、同寸法のスマホを調査

Xiaomiのスマホと高速充電器
 
出かける直前にバッテリー残量が少ないことに気づいたときなどに便利なスマートフォンの高速充電機能ですが、良いことばかりではないようです。
 
調査によると、高速充電機能を搭載したスマートフォンはバッテリー容量が小さい傾向にあります

同じ寸法なら高速充電機能がないほうがバッテリー容量が大きい傾向に

GSMArenaは、同じメーカーで同じ寸法を持つ同時期に発売されたスマートフォンを対象に、高速充電機能の有無でバッテリー容量がどう異なるか調査をおこないました。
 
以下の表の左側が高速充電なしの機種、右側が高速充電ありの機種です。
 

モデル バッテリー容量 最大充電電力 モデル バッテリー容量 最大充電電力 バッテリー容量の差分
Xiaomi Redmi Note 11 Pro (China) 5,160 mAh 67W Xiaomi 11i HyperCharge 5G 4,500 mAh 120W -15%
Xiaomi 11i 5,160 mAh 67W Xiaomi 11i HyperCharge 5G 4,500 mAh 120W -15%
vivo Y72 5G 5,000 mAh 18W iQOO Z3 4,400 mAh 55W -14%
Realme 7 (Global) 5,000 mAh 30W Realme Narzo 20 Pro 4,500 mAh 65W -11%
iQOO Z5 5,000 mAh 44W iQOO Neo5 SE 4,500 mAh 55W -11%
Xiaomi Redmi K50 5,500 mAh 67W Xiaomi Redmi K50 Pro 5,000 mAh 120W -10%
Xiaomi Mi 10 5G 4,780 mAh 30W Xiaomi Mi 10 Pro 5G 4,500 mAh 50W -6%
Xiaomi Pad 5 8,720 mAh 33W Xiaomi Pad 5 Pro 8,600 mAh 67W -1%
Xiaomi Redmi Note 9 Pro (India) 5,020 mAh 18W Poco M2 Pro 5,000 mAh 33W 0%
Redmi Note 9 Pro (India) 5,020 mAh 18W Redmi Note 9 Pro 5,020 mAh 30W 0%
Oppo F17 Pro 4,000 mAh 18W Oppo A93 4,015 mAh 30W 0%
Oppo Reno4 F 4,000 mAh 18W Oppo F17 Pro 4,015 mAh 30W 0%

 
より大きい最大充電電力を持つスマートフォンほどバッテリー容量が小さくなる傾向にあるようです。
 
このため、高速充電機能がないスマートフォンのほうがバッテリーが切れるまでの時間が長く、充電が必要な頻度が減るともいえます。

0%から100%なるまでの時間は30分も違わない

一方、これらのスマートフォンの間でバッテリー残量が0%から100%になるまでの時間を比較したところ、30分も違わなかったそうです。
 

モデル バッテリー仕様 満充電にかかる時間 モデル バッテリー仕様 満充電にかかる時間
Xiaomi Redmi Note 11 Pro (China) 5,160 mAh, 67W 0:43 Xiaomi 11i HyperCharge 5G 4,500 mAh, 120W 0:15
Xiaomi 11i 5,160 mAh, 67W Xiaomi 11i HyperCharge 5G 4,500 mAh, 120W 0:15
Xiaomi Redmi K50 5,500 mAh, 67W Xiaomi Redmi K50 Pro 5,000 mAh, 120W 0:19
Realme 7 (Global) 5,000 mAh, 30W 1:05 Realme Narzo 20 Pro 4,500 mAh, 65W 0:45
Xiaomi Mi 10 5G 4,780 mAh, 30W 1:12 Xiaomi Mi 10 Pro 5G 4,500 mAh, 50W 0:50
Oppo F17 Pro 4,000 mAh, 18W Oppo A93 4,015 mAh, 30W 0:57
Oppo Reno4 F 4,000 mAh, 18W Oppo F17 Pro 4,015 mAh, 30W 0:57
Xiaomi Redmi Note 9 Pro (India) 5,020 mAh, 18W 1:45 Poco M2 Pro 5,000 mAh, 33W

 
一般にバッテリーの充電は、バッテリーへの負荷を抑えるため、残量が少ないときは大きな電力で充電しますが、満充電に近づくにつれ電力を小さくします。
 
このため、最大充電電力の差がそのまま満充電の時間の差になるとは限りません。
 
バッテリー切れをよく経験する人はスマートフォンを選ぶ際、最大充電電力だけでなく、バッテリー容量の違いも考慮に入れたほうが良いかもしれません。

 
 
Source: GSMArena
(ハウザー)


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