合同会社AKIBA観光協議会(以下、AKIBA観光協議会)は、大日本印刷株式会社(以下、DNP)とともに推進する「バーチャル秋葉原」を4月1日(金)にオープンしました。
秋葉原のメインストリートがバーチャル空間に出現
「バーチャル秋葉原」は、パソコン用のアプリやVRゴーグル、Webブラウザを通じて、秋葉原の魅力を楽しむことができるバーチャル空間。
メインストリートのひとつである中央通りの万世橋から明神下交差点までのエリアや、神田明神を再現。秋葉原の景観の特徴である看板の再現は、地域の事業者の協力によって実現したとのことです。
一部のバーチャルショップでは商品の陳列ができるスペースを設けていて、ECサイトに誘導して購買につなげることも可能。
また、空間内には、利用者の分身であるアバターが集まり同時に映像を視聴するウォッチパーティーのモニターや、商品・作品が展示できるショップやギャラリー、広告用サイネージなどを配置しています。
企業はコンテンツを提供し、実装するだけでバーチャル秋葉原に参画できるそうです。
健全な創作ビジネスの循環を実現
バーチャル秋葉原では、アニメやマンガのIP(Intellectual Property:知的財産)を取り扱うほか、コンテンツホルダーとの新たな取り組みとして、クリエイターによる同IPの二次創作を可能とするビジネススキームを構築、空間内で展示販売します。
コンテンツはNFT(Non-fungible Token:非代替性トークン)で管理し、健全な創作ビジネスの循環を実現するといいます。
また、海外の日本アニメ・漫画ファンが集まるWebサイト「MyAnimeList(マイアニメリスト)」や海外のクリエイターとファンが集う「MediBang(メディバン)」と連携。
世界中のアニメファンの交流の場を提供するとともに、クリエイターによる二次創作作品の展示販売といった、海外ユーザーに向けた認知拡大のための取り組みを実施します。
クリエイターが活躍できる新たな場の構築へ
コロナ禍でインバウンド需要が減少していると言われている昨今。
秋葉原ならではのコンテンツを創出して国内外に安全・安心に情報発信することや、クリエイターが活躍できる新たな場の構築、新しいコミュニケーションの創出などが課題となっています。
そんななか、AKIBA観光協議会は、DNPとともにバーチャル秋葉原を公開。
AKIBA観光協議会は、2019年12月にも、DNPと共同でバーチャルキャラクターによる接客サービスが楽しめる「バーチャルスナック in AKIHABARA」の秋葉原期間限定店舗を展開しました。
そして、今年8月には、秋葉原の「街」を会場としたポップカルチャーイベント「アキバヤバイ」の開催を予定しています。
今後も、両者はリアルとバーチャル空間の両方で秋葉原地域へのアクセスの増加を図り、さらなる地域活性化を目指す方針です。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/176473
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部
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