大日本印刷株式会社・株式会社丸善ジュンク堂書店・株式会社文教堂・株式会社トゥ・ディファクトが共同運営するハイブリッド型総合書店「honto」。ネット書店とリアル書店を連携させ、紙の本も電子書籍も扱っています。
そんな「honto」が、読書の習慣化をサポートするサブスクサービス「ケイドク」を正式リリース。読むきっかけを提供し、ユーザーの“読みたいのに読めない”という悩みに寄り添います。
“本を買って読む”を習慣化
「ケイドク」は、さまざまな仕掛けで読書の習慣化をサポートするサービス(月額980円)です。
たとえば、毎月付与される500円分のhontoポイント。毎月の本代を確保することで購入を促します。ポイントは、hontoやジュンク堂書店などで使用可能です(有効期限は付与日翌月から2か月)。
また、honto通販送料が月1回無料になるクーポンがもらえます。なお、4月限定で何度でも通販送料が無料になるクーポンが配布されるとのこと。
さらに、hontoのプロ書店員が毎月出る新刊・話題書のなかから厳選した3冊をメール・サイトで紹介。“何を買えばいいかわからない”というときに役立つでしょう。
そして、ハードルの低い読書記録機能も搭載。表紙をめくっただけでも記録を残せるので、モチベーションを維持しやすいといいます。心理学用語でスモールステップの原理と言うらしいです。
オンライン読書イベントに無料参加できる
そんな「ケイドク」の目玉とも言えるのが、オンライン読書イベントへの無料参加権。
hontoが開催する「ペアドク」に何度でも無料参加できます。「ペアドク」は、ビジネスパーソンの悩みや世の中の関心ごとにふれるテーマ本を取り上げ、著者・編集者の話を聞けるほか、その場で30分読書したり参加者と会話したりできるイベント。顔出しなしの視聴参加や録画視聴もできます。
過去には、『嫌われる勇気』などを著した岸見一郎氏の『数えないで生きる』をテーマ本としてピックアップ。約130名の参加者が岸見氏とともに「立ち止まって自分に大事なことを考える」ということについて考察しました。なお5月11日(水)には、ちきりん氏の『自分の意見で生きていこう』を取り上げたイベントを開催するようです。
また、月間15本以上開催される丸善ジュンク堂書店が厳選した新刊オンラインイベントに月1回無料参加可能(視聴チケット1650円までが対象)。5月には『失われたTOKIOを求めて』・『うまいビールが飲みたい!』などの刊行記念イベントを予定しています。
β版では、読書量増加を実証
このたびhontoPR事務局は、生活者1200人を対象に実施した「読書習慣に関するアンケート」の調査結果を発表しました。
そのなかで、読書を習慣化したいと考えている人は76%いることが判明。実際に習慣化できている人は全体の39%、できていない人は37%と、習慣化の成否は半々になりました。
続かない理由として「時間がない」「後回しになる」が多く、「いい本を探せない、選べない」「きっかけがない」といった回答もあったようです。
このような理由を見ると、「ケイドク」によって習慣化をサポートできる余地があるように思います。「ケイドク」は、2021年7月から一部のhonto会員にβ版を提供しました。結果、3か月以上利用した参加者の読書量が初月1.8倍に高まり、3か月後も1.4倍を維持するという効果を実証しています。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/177577
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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