環境に優しい電気自動車(EV)への移行を進める自動車メーカーにとって、目下の課題の1つが充電器の普及です。
そうしたなか、日本で人気の高級車ブランド、ポルシェとアウディがEV急速チャージャーで業務提携を結びました。両ブランドのオーナーは7月1日からどちらのブランドのチャージャーも相互利用できるようになります
150kW出力チャージャー限定
「プレミアム・チャージング・アライアンス」というこの提携事業では150kW出力の急速チャージャーを対象としています。
150kW出力がどれくらいパワフルかというと、ポルシェのEV「タイカン」のバッテリーを24分で80%充電できます。距離にして300キロ分に相当するとのことです。
年末までに102基に
相互利用は7月1日から可能になり、オーナーは両ブランド共通のアプリをダウンロードすれば利用できるようになります。
発表によると、ポルシェジャパンとアウディジャパンは今後、急速チャージャーの設置を進め、年末までに102基に増やすとのことです。
利便性アップが普及につながる
今回の提携では急速チャージャーを対象としているのがポイントです。というのも、日本で展開されているEVチャージャーは出力が50kWに満たないもがほとんどだからです。
つまり、充電にさほど時間がかからない「プレミアム」な体験をユーザーに提供し、利便性を高めることでEVの普及につなげられます。
公共インフラとしてEVチャージャーの整備がまだ追いついていない現段階では、各メーカーが独自に少しずつ増やしているというのが実態ですが、今回の提携はまさにメーカーにとっても消費者にとってもメリットが大きいものといえそうです。
究極的には、業界でより大規模な提携の動きが生まれ、広範なEVチャージャーネットワークが誕生するのが理想かもしれません。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/177650
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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