登山や街ランでは味わえない自然を楽しむ「トレラン」ギア9選【週末趣味 ソト遊び&イエ遊び】

【週末趣味 ソト遊び&イエ遊び】

暖かくなってきた今がトレランデビューのベストタイミング。「近所を走っても楽しくない」と感じているなら、大自然の中で体を動かそう。路面状況が常に変わるトレランは走ることが楽しく、目に映る景色は美しくて空気も格別。シューズやウエアもオシャレで楽しみがたくさんだ!

*  *  *

「Run boys! Run girls!」店長の平野さんは「自然の中で体を動かせることがトレランの最大の魅力。ロードを走るのとは違い、 登りや下り、路面状況などの変化に富むので、飽きることがなく無心で走れます」と話す。

場所、季節、天気などでコンディションが大きく異なるトレランを楽しむために、まず欠かせないのが、シューズ、ウエア、バッグの3点だ。見た目も大切だが、こだわりたいのは機能性。初心者にも使いやすいスペックのアイテムを平野さんがセレクトしてくれた。

紹介するアイテムの他、トレランをする際は、水分・食料・レインウエア・防寒着・ヘッドライト・応急手当て品、山岳保険への加入も忘れずに。準備ができたら、さあ、トレラン開始。

「1000m以内の低山を歩くことからはじめるのがオススメです。山にいる時間に慣れることができますし、山を歩いて回ると、ルートや難易度、登山者の多さの把握といったトレランで大事な事前準備ができます。また、トレランはランニングの延長や派生と捉えられることも多いですが、どちらかといえば登山の延長。人とすれ違う際は走らず歩いて挨拶をする、見通しの悪い曲がり角ではスピード落とすなどのマナーを守って楽しみましょう」

Run boys! Run girls! 店長 平野僚さん
トレイルランニング歴10年。50〜160kmのレースを中心に国内外の大会に参加。トレイルランニング以外にもアメリカなどのロングトレイルなども歩いています

 

 

【スニーカー】

<POINT>

これからトレランを始める方が選ぶ最初の1足は、ミッドソールが厚すぎないモデルがオススメ。足の実寸サイズより1〜1.5cm程度大きめを選ぶのが良いです(平野さん)

 

1. 万人の足に合うフィット感と履き心地

中足部から前足部にかけてプレートを搭載。適度なクッション性と軽量性で万人の足にフィットして履き心地が良いです(平野さん)

Columbia montrail
「MONTRAIL TRINITY AG」(1万7600円)

片足290グラム(27センチ)と軽量で、少ない力で踏み出せる優れた反発力を持つミッドソールテクノロジーを搭載。グリップ力も優秀で濡れた路面や泥道でも力を発揮する。

 

2. 幅広な構造が日本人の足にフィット

Topo Athleticは今一番勢いがあるブランド。その中でMT-4は安定感が高く、日本人の足に合う形なので、初心者の方におすすめです(平野さん)

Topo Athletic
「MT-4」(1万9800円)

登山靴などでも定評のあるビブラムソールを採用していてグリップ力が優秀で、ミッドソールは厚すぎず薄すぎずのちょうど良い厚み。足先がゆったりとした構造は、幅が広めの足と好相性だ。

 

3. トレラン王道モデル。人間本来の姿勢と走り

トレランシューズの王道モデル。バランスクッションが裸足で立っているのと同じ状況を作り、人間本来の姿勢と走り方を促してくれます(平野さん)

ALTRA
「LONE PEAK 6」(1万8700円)

ALTRA特有のバランスクッション(踵から爪先までフラットなドロップのない構造)を搭載。フィット感や排水性が前作から向上し、粘り気のあるアウトソールが地面をしっかりとつかむ。

 

【ウエア&パンツ】

<POINT>

吸収速乾性に優れたポリエステル素材のTシャツ、ポケットが多いショーツをオススメします。トレイルランニングではレインジャケットも欠かせません!(平野さん)

 

4. パタゴニアの定番ショーツは動きやすさ◎

定番の5インチショーツ。ジェルなどを入れられるポケットが複数ついています。速乾性が高く、軽量で足上げもしやすいです(平野さん)

patagonia
「メンズ・ストライダー・プロ・ショーツ 5インチ」(9350円)

インナーショーツ付きのランニングショーツは、雨に強く、そのまま川に入ってもOK。ポケットの中身が揺れにくく、耐久性にも優れているので、トレラン中に激しい動きをしてもストレスを感じない。

 

5. ランナー向けのディテールが満載

ランニング時にちょうど良い厚みで、耐久性も高くてオススメ。さまざまなグラフィックがあって、何枚も欲しくなる魅力的な1着です(平野さん)

Answer
「Tshirt」(6600円)

東レ“Primeflex”を使用したボディは、ストレッチ性や耐久性が優秀。汗抜けを考慮してインク少なめでプリントするなど、ランナー目線のこだわりが詰まっている。

 

6 .ザックに忍ばせておけば雨対策万全!

耐水圧が20,000mmと高く、3レイヤー構造で着心地も抜群。トレイルに行く際には、常にザックの中に入れておきたいアイテムですね(平野さん)

THE NORTH FACE
「Strike Trail Hoodie」(2万900円)

多くのトレイルランナーから支持されるレインジャケット。耐水性と透湿性が高く、動きやすさに優れていて、メンズLサイズで115gと超軽量な点も魅力。専用のスタッフサック付きなので持ち運びしやすい。

 

【バッグ】

<POINT>

近年はベスト型が主流。試着して自分に合うサイズを選びましょう。ザックを下ろさずに荷物が取れる前面の収納力、特にスマートフォン収納は大事なポイント(平野さん)

 

7. トレランザックで不動の人気

トレランザックで1、2を争う人気モデル! フィット感の高さや前面の収納力が随一で、2022年版になり、さらにアップデートされました(平野さん)

SALOMON
「ADV SKIN 12」(1万8700円)

“SensiFit”構造によって体にピッタリとフィットし、快適で安定性もあり。フロントポケットにフラスクを入れたまま水分補給が可能で、ソフトフラスクが2本付属。身に着けやすく実用性も抜群だ。

 

8. 良コスパの春夏向けエントリーモデル

今からトレランをはじめる方にピッタリの良コスパモデル。容量8Lで春夏向け。秋冬ならひと回り大きなモデルを選ぶのがオススメ(平野さん)

SALOMON
「ACTIVE SKIN 8」(1万890円)

前面の豊富なポケットは使い勝手が良く、フィット感の調整も楽々。さらに500mlのソフトフラスクが2本付属。手を出しやすい価格ながら、同社上位モデルと遜色ないスペックを誇っている。

 

9. 気の利いた作りは日本企画ならでは

このバッグも人気で、前面の収納力に優れています。日本企画のモデルなので細かな部分まで気が利いていて、使い勝手が良いです(平野さん)

THE NORTH FACE
「TR 10」(2万900円)

代表モデル「TR」の中型サイズ。耐久性がある軽い素材、100デニールナイロンが使われていて、メインの荷室は大きく開く構造になっている。ソフトボトルは別途購入が必要だ。

 

<グループランで体力&友達作り!>

毎週木曜20時からお店を起点にグループランを実施していて、今後、初心者向けの​イベントも予定しています。トレランをはじめたい方、仲間がほしい方は、気軽にご参加ください!(平野さん)

>> 特集【週末趣味 ソト遊び&イエ遊び】

※2022年4月6日発売「GoodsPress」5月号54-55ページの記事をもとに構成しています

<文/下田完吾>

 

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