Samsung、中低価格帯スマホでJDMによる生産を拡大~2022年に7,000万台

Samsung製スマホの画像
 
Samsungが中低価格帯スマートフォンのJoint Design Manufacturing(JDM)方式による生産台数を拡大しているそうです。
 
その生産台数は2022年に7,000万台に達するといいます。

OEMとODMの中間のJDM

JDMは、生産委託者と受託者が共同で設計をおこない、受託者が生産をおこなう生産方式のことです。
 
よく似た用語にOriginal Equipment Manufacturing(OEM)やOriginal Design Manufacturing(ODM)がありますが、OEMは設計を生産委託者がおこない受託者は生産のみおこなう方式、ODMは受託者が設計から生産までおこなう方式です。
 
たとえばAppleはiPhoneの生産をFoxconnなどの企業に委託していますが、設計はAppleがおこなっているためOEM方式での生産です。
 
一方、VAIO PhoneはODM方式による生産だったといわれています。
 
設計を共同でおこなうという意味で、JDMはOEMとODMの中間の方式といえるでしょう。
 
いずれの方式も自社で工場を持つ必要がなく、かつ多数の製品生産をおこなう受託者はスケールメリットが大きいため、生産にかかるコストを下げることが可能です。
 
また、JDMやODMではさらに設計にかかるコスト低減や設計期間の短縮も期待できます

SamsungがJDMによるスマホ生産を拡大

スマートフォン市場でトップシェアを誇るSamsungがJDMによるスマートフォンの生産を拡大しているといいます。
 
これまでも中国企業とJDMによるスマートフォン生産をおこなってきましたが、今年はJDMによる生産台数を2,000万台増やし、合計で7,000万台に達するとのことです。
 
Samsungは2022年に3億3,400万台のスマートフォンを生産する計画であり、その20%以上がJDMによる生産となる計算です。
 
中国メーカーを中心に中低価格帯のスマートフォンは激しい価格競争が繰り広げられており、SamsungはODMのさらなる活用により生産コストをより下げることで、新興市場で競争力を維持することを目指していると考えられます。
 
Samsungは中国企業のWingtechやHuaqinとJDMによるスマートフォン生産をおこなっており、そのなかには2022年2月に5G対応Androidスマートフォン出荷台数ランキングで10位に入ったGalaxy A22 5Gも含まれます。

 
 
Source: SamMobile
(ハウザー)


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