社員のスキル・経験を可視化し、共創を促進する「Beatrust」。海外展開も視野に

2020年にGoogle出身の原氏と久米氏が設立したBeatrust株式会社。現在は、社員の人材情報を可視化し、協業・共創を活性化するプラットフォーム「Beatrust」を提供しています。

そんな同社が、8億円の資金調達を実施。プロダクト開発体制の強化や海外市場調査などに取り組む方針です。

スキルなどをタグで表示するプロフィール、柔軟な検索も

「Beatrust」の機能のひとつが「Beatrust People」。プロフィールページを一元管理・公開し、社員同士のコミュニケーションをサポートします。

プロフィールには、社員の業務内容・スキル・経験などを掲載。「システム運用」「◯◯出身」などのタグで多様な情報をわかりやすく表示します。

このタグは、同社の自動抽出エンジンが個々のコミュニケーションデータや既存情報をもとに自動で推測・抽出したものをプロフィールに反映させることで常にアップデートできるようです。

また、氏名・スキル・経験など好きなワードで検索できる機能を搭載。ニーズに合致するメンバーをチームの枠を越えてスピーディーに検索し、協業へつなげられるといいます。

質問に適切に回答できる人をマッチング

もうひとつの機能は、社員同士をマッチングする「Beatrust Ask」。誰に尋ねればよいかわからない質問の回答を適切な人材から得られます。

まず、質問・相談を投稿(匿名投稿も可)。すると、投稿内容を解析して自動的にキーワードを生成し、タグとして投稿に付与します。

そして独自の機械学習エンジンが、「Beatrust People」のプロフィール情報(タグ情報)をもとに回答者にふさわしいと思われる人材をマッチング。その人に通知を発信し、回答を求めるという仕組みです。

大手企業を中心に提供、ユーザー数右肩上がり

社員同士の適切なコミュニケーションやコラボレーションは、社員数が多いほど難しくなります。また、ハイブリッドワークの浸透も社内のつながりを希薄化させているとの見方もあるようです。

そんななか、同社のプロダクトはリリース1年目となる3月時点で利用ユーザー数1万5000人を突破。KDDI株式会社やライオン株式会社など大手企業に提供されており、4月21日(木)にはAGC株式会社への本格提供も開始しました。

8億円調達、海外市場の調査などに取り組む

同社はこのたび、8億円を調達してシリーズAを完了。

引受先は、既存投資家である伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、One Capital、サイバーエージェント・キャピタル、デライト・ベンチャーズ、PKSHA SPARXアルゴリズム1号、みずほキャピタルと、新規投資家となったJAFCO(リード投資家)、グローバル・ブレイン、三菱 UFJ キャピタル、SMBC ベンチャーキャピタル、海外の著名エンジェル投資家・William Lohse氏です。

今後は、「Beatrust」の開発・販売体制強化やエンタープライズ企業に対応したインフラ・セキュリティ整備を加速。また、海外市場の調査や研究開発、組織基盤強化に取り組んでいくとしています。

PR TIMES(1)(2
Beatrust株式会社

(文・Higuchi)


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