VUILD株式会社は、デジタル家づくりプラットフォーム「NESTING」を正式ローンチ。カスタマイズ可能な3種類のテンプレート住宅の受注を開始しました。
アプリで理想の家を設計、概算見積もりも
「NESTING」は、デジタルテクノロジーを活用して理想の家を低コストで実現する家づくりサービス。ユーザーは、住宅テンプレートをアプリで編集し、住宅を自由に設計可能です。
専用アプリでテンプレートを選ぶと、その3Dモデルが表示されます。間取りや外観をカスタマイズすると、仕様を変更するたびに3Dモデルも変わり、回転・ズームなどで細部まで確認可能(2D表示も可)。
また、鑑賞モードでは、3Dモデルのなかに入り室内を見回すこともできます。
「金額を試算する」を押すと、選択している仕様を反映させた概算見積もりを表示。この試算をもとに、具体的な相談をしたい場合は「設計相談へ」を押すと相談依頼フォームが表示されます。
家のスタイルが決まったら土地を決定。土地を探している人には土地情報を紹介します。
日本各地の3D加工機で木材を地産地消
こうしていよいよ建築へ。「NESTING」では、地域の木材を地域で活用し、建設時のCO2排出量を極限まで抑えます。
同社は2017年の創業以来、木材の3D加工機「ShopBot」を日本各地に導入。今では100ヶ所以上に「ShopBot」が導入されています。
この「ShopBot」で、建設地周辺にある木材を家の部品に加工。その部品を地域の工務店が組み立て、約半年で完成するといいます。
3つの住宅テンプレート
このたび公開した3つの住宅テンプレートは、柱のない開放的な空間をベースとしたサイズの異なるもの。それぞれアプリでカスタマイズできます。
「S model」は、コンパクトなロフト付きキャビンで、最小空間を自由に作り込めるエントリーモデル。自分だけの空間を演出できそうです。
「M model」は、離れつき平屋住宅。大空間を自由にカスタマイズでき、“暮らす”と“働く”を両立する空間を創出できるといいます。
「L model」は、家族でも暮らせる2階建て住宅。大きな吹き抜けが開放感ある空間を生み出しています。
昨年、プロトタイプを建てました
同社は、2021年5月に「NESTING」の構想を発表。同年11月には、「NESTING」で設計した初の住宅(プロトタイプ)が完成し、アプリβ版も公開しました。
プロトタイプを建てたのは、年間平均気温5.4℃、ときには-20℃にも冷え込む北海道弟子屈町。この気候に合わせ、断熱性能の基準であるHEAT20のG2を実現しました。
また、熱源は温泉熱を使うことで省エネを実現し、ソーラパネルと蓄電池を設置すれば電力をすべてオフグリッドでまかなえるようになっています。なお、この住宅のデザイン・設計は、VUILDの設計者監修のもと施主自らが行ったとのことです。
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「NESTING」サービスサイト
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/177878
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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