気候変動に伴う災害の多発を背景に、近年グローバルで二酸化炭素の排出を抑制するなど環境に負担をかけないようにする動きが加速しています。
そうしたなか、ドイツではソーラーパネルで発電する大型アリーナが建設される見通しとなりました。建設中も二酸化炭素の排出を抑制するなど、ドイツ初の「気候ニュートラル(ネットゼロ)」アリーナとうたっています。
リサイクル可能な材料
スタジアムの設計を多く手掛けるデザイン会社Populousが多目的イベントアリーナの設計を依頼されたと明らかにしました。2万人収容のこのアリーナはミュンヘンの空港近くに建設される予定です。
Populousによると、アリーナ建設では二酸化炭素の排出を削減するライフサイクルベースの計画を実行し、持続可能な方法で調達したリサイクル可能な材料を使用するとしています。
緑豊かに
そして最も注目を引くのが数千枚ものソーラーパネルの設置です。地熱の活用と併せて必要な電力を全て再生可能エネルギーで賄うとのことです。
さらにはアリーナの建物内や周辺には多くの樹木が植えられる見込みで、イメージ図では散策ができるようになっているようです。周辺にはホテルと駐車場も建設される予定ですが、こちらにも植林される計画とのことです。
建設から運営まで環境配慮
ソーラー発電などによる再生可能ネルギーを部分的に利用している施設は数多くありますが、このアリーナのように建設から運営まで徹底して環境に配慮しているものは世界にそれほど例はなさそうです。実際、ドイツでは初のネットゼロのアリーナとのことです。
アリーナは地元当局からすでに基本計画の許可が下りていて、計画通りに進めば2027年に開業する見込みです。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/178019
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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