今年4月、電車内で少女の体を触ったとして、警視庁が会社員の男を東京都迷惑防止条例違反(痴漢)容疑などで現行犯逮捕しました。この事件では、被害者が電車内で警視庁のスマホ向け防犯アプリ「Digi Police」(デジポリス)を活用して撃退したとして大きな話題となりました。
2016年にリリース、防犯に関する機能・コンテンツを定期的にアップデート
読売新聞オンラインによれば、電車内は当時混雑しており、少女は被害時にデジポリスを起動して「痴漢です 助けてください」と表示されたスマホ画面を周囲に見せたり、「やめてください」との音声を流したりしたそうです。これにより被害に気づいた男性客らが男に声をかけてやめさせ、その場で取り押さえられたとのことでした。
警視庁が提供するスマホ向け防犯アプリデジポリスは、オレオレ詐欺や架空請求など、日々進化し巧妙化する特殊詐欺を防止するために、2016年3月にリリースされました。iPhoneやiPadなどのiOS端末、Android端末に対応しており、無料でダウンロード・利用できます。
アプリリリース以降定期的にアップデートを行っており、2016年7月に痴漢撃退機能、2019年3月に子供と女性の安全に関する情報、2020年7月にサイバーセキュリティ関連の機能、2022年2月に子供の犯罪被害防止対策機能などが追加されました。
今年4月7日には、スマホなどの位置情報機能を利用し、あらかじめ登録した人に現在地やメッセージなどを簡単に通知できる「ココ通知」や、子供への声かけ事案や侵入窃盗、痴漢などが連続して発生しているエリアに入るとお知らせを受信する「エリア通知」などの新機能が利用できるようになりました。
痴漢被害にあって困っている人に「助けが必要か」確認できる画面も
デジポリスの痴漢撃退機能では、アプリメイン画面から痴漢撃退をタップすると、スマホ画面いっぱいに「痴漢です 助けてください」と表示されます。この状態で画面をタップすると「やめてください」という音声が流れる仕組みで、今回の事件ではこの機能が活用されたとみられます。
上記の画面を切り替えると、痴漢被害にあって困っている人がいた場合に、被害者に助けが必要かどうかの確認ができる画面が表示されます。
自身が被害に遭っていなくても、被害に遭っている方を助けられる可能性があります。アプリのダウンロード、利用は無料ですので、お出かけ前にインストールしておくといざという時に活用できるかもしれません。
iOS向けアプリはこちらから、Android向けアプリはGoogle Playの「Digi Police」ページからダウンロードできます。
Source:読売新聞オンライン, 警視庁 プレスリリース, Digi Police紹介ページ
(asm)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-453387/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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