シリコンバレーの企業で働いた30年間の裏話を綴った新書「Build」を発表したばかりのトニー・ファデル氏は、Apple共同創業者スティーブ・ジョブズ氏の下したiPodについての驚ろくような決断について、米メディアCNBCのインタビューで語りました。
WindowsユーサーにはiPodは使用不可?
iPodの父としても知られるファデル氏は、直感的なMP3プレーヤーは使い勝手が良く、バッテリーが長持ちし、データ同期が高速で、1,000曲をサポートしている必要があると考えていました。AppleがUSBではなくFireWireを採用した理由の1つは、100Mbpsを超える転送が可能であったからだそうです。
もうすでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、iPodの最初の2世代はWindows非対応となっていました。言い換えれば、iPodに曲を転送するのにMacが必要だったということです。そしてこれこそがジョブズ氏の究極の選択でした。
ファデル氏は当時、ジョブズ氏にデバイスはWindowsでも動作すべきと主張したそうですが、ジョブズ氏は「絶対に無理だ」と切り返したそうです。
Windowsへのデバイス解放が成功の鍵に
しかしながら、iPodを使用するためにMacを購入するユーザーは決して多くはありませんでした。Macを持っていない人にとってはかなりの出費となるため、当然とも言えます。
それでもPCとの互換性を否定し続けていたジョブズ氏を説得するため、ファデル氏はジョブズ氏の友人であるジャーナリストのウォルト・モスバーグ氏に連絡を取りました。
2人はジョブズ氏の説得に成功し、結果としてiPodはWindowsにも解放されることになります。そしてそれは、後に正しい選択であったことが証明されることとなりました。
Source:9to5Mac
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-453584/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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