メスティンでも使える「飯ごう用コンロ」はソロキャンプに最適かも

林間学校の影響でしょう、“キャンプ飯”というと、飯ごうでご飯を炊いてカレーをかけるのをイメージする人が多いようです。キャンプとは無縁の人ほどこの傾向が強いのですが、最近はその武骨なスタイルが受け、キャンプ慣れした人にも飯ごうを常用する人が増えています。

そんな機運を受けて登場したのが、飯ごう用コンロ「ハンゴーコンロ・回天(かいてん)」シリーズ。

作っているのはハンゴーコンロ研究所。タンセイエンヂニヤリングのアウトドアブランドで、「ハンゴーコンロ・回天」シリーズをはじめ、飯ごう専用の重りや薪ストーブ&チャコールヒーター、キャンプごはんと相性のいいコラボしょうゆなど、とにかく飯ごうにまつわる道具をいろいろ開発しています。

本来、飯ごうは四方から熱を加えられるのでカマド炊きみたいにおいしくなるはず。飯ごうでの炊飯が難しいといわれているのは、林間学校で常設のカマドを使い失敗することが多いためです。常設カマドは大きく、五徳の位置も高くてつるすなど工夫しないと飯ごうと焚き火との適切な距離をとりにくいんですね。

「ハンゴーコンロ・回天」シリーズは飯ごうがぴったり入るコンロで、アルコールストーブや固形燃料でカマド炊き並みにムラなくおいしく炊けること、なによりもトランスフォームする姿がカッコイイと高評価を得ています。

▲「ハンゴーコンロ・回天壱形 兵式飯ごう用」(4合用、1万8700円)、火床(2805円)、収納バッグ(660円)

豆型の兵式飯ごうがぴったり収まる設計で、サイズは180×113×140mm、重さ730g。収納バッグは210×125×H195mmで、壱型と弐型どちらも入ります。写真手前の火床(これも壱型と弐型共通)を使えば炭や薪も使えます。この拡張性もたまりません。

 

■スタンダードなHモード

飯ごうがピッタリ収まるのは、両側の風防を直角に立てた“Hモード”です。四方からの風を防ぐので熱効率が抜群にいい!

基本的にアルストや固形燃料ですから火力は想像つきますが、気温など環境によっては火力調整が必要なことも。そんなときのために、五徳の位置を変えて飯ごうの高さを変えることだってできるんです。

また、胴体が107×178mm以下の飯ごうに対応しますが、ピッタリ設計なので風防を手で広げるようにして微調整するといいんだとか。このアナログな感じも好感を持てます。

 

■焚き火も使えるVモード&フルフラット

両脇を少し広げる“Vモード”は、風をほどよく遮る形で、前出のオプション火床を使えば焚き火や炭火調理も可能です。ギアっぽさを感じるうえに焚き火までできるのが素晴らしい。

こちらのフルフラットタイプも焚き火対応のスタイルです。飯ごうでの調理が終わった後、チロチロ焚き火を眺めるのにちょうどいいし、オプションのお肉くるくる串を使って、しっぽりひとり焼き鳥をしてもよさそう。

 

■メスティン対応はLモード&フルフラット

飯ごう専用設計は楽しいけれど、ほかの鍋を使えないのもなんだか不経済な気がします…。でも、安心してください。「ハンゴーコンロ・回天」はその美しさと機能、拡張性を、メスティンでも使えるんです!

焚き火ができるフルフラットと、風を防ぐ“Hモード”を組み合わせた“Lモード”なら、飯ごうだけでなくメスティンもすっぽり♡ 両端が炎からはみ出てしまうメスティンですが、Hモードならしっかり熱を蓄えて、ムラなくおいしく炊き上がります。もちろんフルフラットもメスティン対応だし、メスティン以外の小型クッカーも載せられますよ。

飯ごう専用だけど、メスティンにも対応する懐の大きな「ハンゴーコンロ・回天」シリーズ。メスティンと飯ごうのW使いなら、ソロだけでなくデュオキャンプにもちょうどよさそうです。

回天=世の情勢をすっかり変えるという由来をもっている通り、飯ごうの可能性を見いだせるギアといえますよ。

>> ハンゴーコンロ研究所

 

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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