「自分に合う枕がなかなか見つからない……」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。なんと、同じ人でもその日によって合う枕の形状は異なるのだそう。
このような課題の解決を目指すのが、Ax Robotix株式会社(アックスロボティックス:以下、Ax Robotix)が開発するAIロボット枕「Pixx(ピックス)」です。
同社は2022年5月より、現代人の睡眠の質を向上させるため、株式会社ファーストキャビンHD(以下、ファーストキャビン社)と提携し、実証実験を開始します。
使うほど成長する!ロボット枕「Pixx」
Pixxは、AIで成長するハンモック型のスマート枕。昨年実施したクラウドファンディングでは、目標支援額の2倍以上を達成するなど、注目を集めているプロダクトです。
Pixxは、独自のハンモック構造を採用。ベッドサイドに設置された稼働シリンダーとハンモック構造の布生地により、高さはもちろん、上下の角度を調整することが可能です。
首のアーチにピッタリフィットさせられるだけでなく、0ミリ~150ミリの超ワイドレンジ変形で、横寝メインの人に対してもピッタリの枕を作り上げるといいます。
また、スマートフォンからその日に合わせた枕をオーダーできる点も特徴でしょう。仰向けや横寝、うつ伏せなど寝姿勢に合わせられるほか、いびきをかいたら気道を確保するようアゴを上げるなどのオリジナルの動作を登録することも可能です。
さらに、現在開発中(執筆時点)なのが、オートフィット機能。快適な姿勢を保つために寝ている間も形状が変化します。
ファーストキャビン市ヶ谷にロボット枕ルーム登場
今回の実証実験では、ファーストキャビン社が展開するコンパクトホテル、ファーストキャビン市ヶ谷において、宿泊者にPixxを一晩体験してもらいます。
5月~10月(予定)の期間、客室のうち2室がPixxを設置した「ロボット枕ルーム」に。商品化前の現在、Pixxを体験できる施設は、ファーストキャビン市ヶ谷のみだそうです。
実験の賛同者は、アンケートへの協力が求められます。Pixxは、多くの人が使うほど睡眠データが蓄積され、成長していくため、本実証実験を通じて「枕がどう動けば睡眠の質が向上するのか」という知見の抽出が期待できます。
ロボティクスの力で人類の進歩を加速させるAx Robotix
Ax Robotixは、睡眠の質をアップデートするプロダクト・サービスの開発に取り組んでいる企業です。同社代表の川村裕一氏が、自身の長年の悩みであった「日によって欲しい枕の高さが変わる」課題を解決するために2019年に創業しました。
今回紹介したロボット枕Pixxのほか、床ずれ予防ロボットベッドHaxx(ハックス)などを開発するなど、「ロボティクスの力で人類の進歩を加速させる」ことを目指しています。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/178281
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama
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