非穿刺血糖値測定と血圧測定のためのセンサー開発と試験が成功〜ミリ波を利用

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米Movanoが現地時間2022年5月12日、非穿刺(針を刺さない)血糖値測定と、カフ(空気袋)を用いない血圧測定が可能なウェアラブルデバイスを実現するためのセンサーの開発が完了、機能試験が成功したと発表しました。同社は2022年2月に、非穿刺型ウェアラブル血糖値測定器に関し、米食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)での医療機器承認取得に向けた、臨床治験の第2段階が終了したことも発表済みです。

皮膚の色素の影響を受けず、測定精度の向上が実現

Movanoが開発したのは、針(ランセット)を刺すこと無く血糖値測定と、カフを用いること無く血圧測定が可能な専用ミリ波センサーです。
 
同社はこのセンサーについて、米国での特許を取得したことも発表しています。
 
Movanoは、専用ミリ波センサーと複数の周波数に対応するアンテナとを組み合わせたシステム・オン・チップ(SoC)を用いて機能試験を実施し成功したと、ニュースリリースに記しています。
 
SoCの大きさは4ミリx6.7ミリで、血糖値や血圧測定用に開発されたものとしてはこれまでで最も小さなものとMovanoは伝えています。
 
MovanoはこのセンサーとSoCに関し、「既存のウェアラブルデバイスは測定のために光学センサーを用いていますが、当社が開発した専用ミリ波センサーは光学センサーのような皮膚の色素の違いの影響を受けないため、より多くの人々のヘルスケアモニタリングにおいて測定精度の向上が期待できる」と述べています。
 
 
Source:Movano, ニュースリリース via Notebookcheck
(FT729)


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