三菱地所株式会社(以下、三菱地所)は、大手町ビルの大規模リノベーションに伴い、約4000㎡の屋上にワークスペースや農園スペースを整備した“Sky LAB”を5月26日(木)にオープンします。
プランティオ株式会社(以下、プランティオ)はこのSky LABにて、シェアリングIoT農園「The Edible Park OTEMACHI by grow 」を開園。持続可能な農的活動を、農園と対称的なオフィス街である大手町からはじめます。
センサーとアプリで栽培をサポート
「The Edible Park OTEMACHI by grow 」は、区画貸しではなく“共同栽培スタイル”で運営するシェアリング農園。所有・占有という価値観から離れ、栽培の楽しさや苦労を共有する“コモンズ(共同体)”を創出します。
農園には、日照量・土壌水分量などを計測する独自開発のIoTセンサー「grow CONNECT」を設置。センサーのデータに基づいた水やりやお手入れのタイミングを専用アプリ「grow GO」でアドバイスします。
「grow GO」では、家族や友人と栽培状況を共有したり、栽培に関する悩みを専門家へチャット感覚で相談したりできるようです。
「Machi Pass」と連携、農的活動でクーポンがもらえる
このIoT農園は、三菱地所が2020年10月に開発した共通認証ID「Machi Pass」と連携。農的活動に応じて丸の内エリアで使えるクーポンを付与します。
「Machi Pass」は、三菱地所グループエリアで展開される複数のオンライン・オフラインサービスをひとつのIDで利用できるサービス。ユーザーの希望に応じ、利用履歴表示や位置情報などのデータに基づいたサービスを提案します。また、クーポン配布や共通ポイントなども魅力のひとつでしょう。
なお今後は、同ビル内にある飲食店、三菱地所の「EAT&LEAD」、大手町・丸の内・有楽町地区を起点にSDGs達成に向けた活動を推進する「大丸有SDGs ACT5」などとの連携も予定しているようです。
今後は、環境貢献度の可視化などを予定
プランティオは、家庭のベランダ・オフィスなどの屋内・ビルの屋上でアーバンファーミング(都市農)を楽しむための次世代型アグリテインメントプラットフォーム「grow」を展開中。先述のIoTセンサーやアプリを活用し、スマート農園を提供しています。
「grow」では今後、ユーザーの農的活動の環境貢献度を可視化するシステムを導入予定。CO2や生ごみの削減、ヒートアイランド現象解消への貢献度をビジュアライズするといいます。
また中長期的には、食糧生産量なども表示することで既存の農業と並行した食料生産システム「グリーン・フード・インフラ」を目指すとのことです。
PR TIMES(1)(2)
「The Edible Park OTEMACHI by grow 」公式サイト
三菱地所グループ
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/179352
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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