Apple Pencilをより快適に使えるアクセサリー|iPad Hacks

【iPad Hacks_24】

Apple Pencilは、iPadで使えるスタイラスペンのなかでは最も優れたの使い勝手だと思います。それでも日常的にApple Pencilを使っていると、多少不便に感じることも出てくるかもしれません。

たとえば、絵を描きすぎてペンダコができてしまったり、第1世代モデルのキャップが鞄のなかで行方不明になったり——。そんなときに検討したいのが、Apple Pencilをより便利に使うための周辺機器です。今回は、Apple Pencilと併用したい代表的なアクセサリーの“ジャンル”について紹介します。

 

1. グリップ

緻密なイラストを描くなど、Apple Pencilを日常的に長時間使う場合には、グリップをつけることで、手や指への負担を軽減できます。これはApple Pencil用に展開されている製品を探してももちろん良いですし、鉛筆用の文具をApple Pencilに転用できるケースもあると思います。

▲ECモール等で「Apple Pencil グリップ」等で検索すると、さまざまな製品がヒットする(画像はAmazon.co.jpでの例)

ただし、一点気をつけておきたいのが、着脱する手間についてです。第1世代Apple Pencilの場合には、グリップを装着しても、Lightning端子で充電が行えるため、バッテリー管理のうえでの支障はありません。しかし第2世代Apple Pencilの場合には、iPad本体の側面に磁力で固定しつつワイヤレス充電を行わなけれえばならないため、グリップの形状によっては、充電時に取り外さなくてはならないのです。なるべく着脱の手間が発生しないようなグリップ選びをするとよいでしょう。

 

2. 摩擦感を増やすフィルム

ペンの使い心地をどう捉えるかには個人差がありますが、もしApple Pencilを使った際に、ペン先がiPadの画面にコツコツとあたり滑りすぎると感じたのならば、摩擦感を増やすフィルムの使用を検討してみましょう。

この手のフィルムは、通常の画面の保護フィルムと同様に、iPadのディスプレイ面に貼り付けて使用します。貼り付けた画面にペンで書き込みをすると、紙に書いているかのような、ちょうどよい摩擦感を感じるはずです。

 

3. 携帯用ホルダーの類

第1世代のApple Pencilは、そもそもiPadに固定できません。iPadとともに携行したい場合には、ゴムバンドなどでiPadに固定するペン用のホルダーを使うか、ペンホルダーを備えたデザインの保護ケースを利用するとよいでしょう。これらを利用しない場合には、リュックやバッグにApple Pencilだけペンケースなどに別途収納する必要が出てきてしまい手間になります。

▲たとえば、オウルテックが21年5月に発売した「OWL-CVIC/CVID」シリーズは、Apple Pencilを固定できる構造が特徴だ

一方、第2世代モデルの場合には、先述の通り、iPad本体側面に固定できます。ただし、ちょっとした衝撃でぽろっと外れてしまうこともあるので、こちらも油断はできません。鞄の中に収納して運ぶ場合には、さほど気にしなくてよいと思いますが、日頃からiPadとApple Pencilだけでミニマルに携行したいという人は、ペンが落ちにくいようなケースやスリーブを選んでおくと良いでしょう。

 

4. 充電スタンド(第1世代のみ)

Apple Pencilの充電方法について、第1世代モデルはLightningコネクタ(オス)を備えており、iPadや専用ケーブルに備わったポートに接続する必要があります。そのため、iPad本体からワイヤレス充電を行う第2世代と比べると、充電管理が煩雑になりがちです。

これらの特徴を考えると、第1世代の場合はLightningコネクタ(メス)を備えた専用充電器が使えるということにもなります。使う場所がデスク周りに固定されているのであれば、充電器を常設しておくことで、いざ使おうと思った際に充電切れといった事態を予防できるでしょう。

▲筆者が持っている第1世代Apple Pencil用の充電スタンドはこんな感じ

第2世代は残念ながらiPad本体がないと充電ができないため、こうした充電スタンド類は用意されていないのです。

 

5. キャップのホルダー(第1世代のみ)

第1世代のApple Pencilでは、携行中の鞄のなかなどで、充電端子をカバーしているキャップ部分が外れてしまうことがあります。こうなるとキャップを探すのが大変です。

キャアップが外れないようにするには、キャップの紛失防止用ホルダーを利用するのがよいでしょう。

 

6. 交換用ペン先

Apple Pencilを長期的かつ高頻度で利用していると、ペン先が摩耗してくることがあります。特に、摩擦感の強いフィルムを使っていたり筆圧が高かったりする場合などは、削れやすくなります。描き心地を保つためには、ペン先がすり減ってきた段階で交換しましょう。

▲Apple Pencilのペン先はネジ式になっていて交換できる

Apple Pencilの交換用ペン先(チップ)は、純正・サードパーティ製を問わず用意されています。数個入りで販売されている場合が多いので、イラストを描いたり、ノートを取る頻度が多い人は、あらかじめ手元に交換用チップを確保しておくと安心です。

*  *  *

Apple Pencilをより快適に使うためのアクセサリーは、さまざまなメーカーから発売されています。普段使っている中で感じていた不満を解消してくれそうなジャンルがあれば、コストや入手しやすさ、レビューの質などの総合的なバランスを確かめつつ、候補を絞ってみてください。

>> [連載] iPad Hacks

 

<文/井上 晃

井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter

 

 

 

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