アプリで配車をリクエストして、ピックアップに来たのはドライバーのいない完全自動運転車―――。そんな時代がいよいよ現実のものになろうとしています。
米大手自動車メーカーGM(ゼネラルモーターズ)傘下の自動運転開発企業Cruiseはこのほど、米カリフォルニア州から自動運転車を活用した配車サービスを有料で提供する許可を取得しました。米国の主要都市で初の商業ドライバーレス配車サービスとなります。
最終目標の商業運転
Cruiseは、自社開発の自動運転技術を搭載した電気自動車(EV)を使ってこれまで試験を重ねてきました。試験には、テストコース走行、セーフティドライバー付きでの公道走行などが含まれます。
そして今回、Cruiseはカリフォルニア州公益事業委員会から、ドライバーが乗り込まない完全自動運転車を使っての有料サービスを提供する許可を取得し、最終目標の商業運転が可能になりました。
収益をあげられるように
同社はカリフォルニア州ではすでにドライバーレス運行を認められていましたが、無料でのサービス提供でした。つまり、今回の許可によって同社は開発段階から収益につながる事業運営へと新たな段階に入ることになります。
Cruiseによると、米国の主要都市でドライバーレスの自動運転車を使った有料サービスを提供するのは初とのことです。
導入は段階的に
ただし、Cruiseはこの有料サービスを徐々に導入することにしていて、すぐに多くの人が誰でも好きなときに利用できるようになるというわけではありません。また、サービス提供エリアや時間帯も当面、限定的のようです。
とはいえ、Cruiseが先陣をきって実際にサービスを始めることで自動運転配車サービス時代の幕開けと言え、他州での動きも活発になることが予想されます。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/180119
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
Amazonベストセラー
Now loading...