AI水産養殖のウミトロン、総額12.2億円調達。サーモン・エビ養殖事業の海外展開加速へ

UMITRON PTE. LTD.およびウミトロン株式会社(以下、ウミトロン)は、プレシリーズBとして総額12.2億円を調達しました。

これにより、既存・新規サービスの事業基盤強化に加え、海外事業展開の加速、パートナー企業との連携強化を図る構え。今回は、ウミトロンの海外向けサービスを中心に紹介します。

給餌最適化・死魚数推定をおこなう“REMORA”

まずは、大規模養殖場向けのAIソフトウェアサービス「UMITRON REMORA(ウミトロン リモラ)」。養殖場の既存カメラに接続するだけで利用できるため、新たなハードウェアは不要です。

同サービスでは、画像解析で魚群の食欲を判定する「UMITRON FAI (Fish Appetite Index)」による給餌最適化が可能。魚の食欲をリアルタイムで確認したり、食欲変化を知らせるアラートを受け取ることで最適な給餌をおこなえます。

加えて、魚の食欲が落ちた際に発生する無駄餌(ペレット)も検出。無駄餌によるコスト増加と残った餌が海に流出するのを防ぎます。

また「UMITRON REMORA」には、撮影画像から死魚数を自動推定するAI機能も搭載。魚の健康状態把握や作業効率化をサポートします。

エビの養殖に特化した“EAGLE”

次に、エビ養殖向けリアルタイムAI分析ソリューション「UMITRON EAGLE(ウミトロン イーグル)」。透明度が低い水で育つエビの養殖環境には、リアルタイム分析技術などの導入は困難と言われています。

しかし「UMITRON EAGLE」は、高度なAI技術によってエビの食欲・大きさ・生物量・健康状態といった複数の生育状況データをリアルタイムに取得・分析可能です。

世界中の海洋データを提供する“PULSE”

続いて、衛星リモートセンシングで世界中の海洋データを取得できるプラットフォーム「UMITRON PULSE(ウミトロン パルス)」。

衛星データをもとに、海水温・塩分・溶存酸素・クロロフィル濃度・風などの海洋データを高解像度で提供します。現在のデータはもちろん、2年分の過去データと2日先の予測データも閲覧可能。異なる水深のデータも取得できます。

また、最大5地点を保存して簡単にデータ比較ができる機能や地図上でグラフを表示する機能も便利そうです。

サーモン・エビの養殖地域へ本格進出

「UMITRON REMORA」は、北欧や南米をはじめとしたサーモン養殖が盛んな地域ですでに導入を開始しています。

「UMITRON EAGLE」は、今後東南アジアやインド、中国などで拡大する見込み。なお現在、タイのエビ養殖事業者であるチャルーンポーカパンフーズ社と連携しています。

「UMITRON PULSE」は、欧州・東南アジア・北中南米・オセアニアなど世界20カ国以上で導入済みです。

ウミトロンは、こういった海外向けサービスの拡大を目指し、サーモン養殖の主要市場である北欧やチリ、エビ養殖の主要市場である東南アジアなどで現地法人を設立する見込み。

そのために、ENEOSホールディングス・QB第二号投資事業有限責任組合・東洋製罐グループらからの資金調達を実施しました。

PR TIMES
ウミトロン株式会社

(文・Higuchi)


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