2つの空間をつなぐ遠隔コミュニケーションサービス「tonari(トナリ)」を開発するtonari株式会社は、4.5億円の資金調達を実施。これにより、量産体制の強化やシンガポール進出準備などを進めます。
2拠点をつなぎ、一体感を生むシステム
「tonari」は、等身大のスクリーンで2つの空間をつなぐコミュニケーションサービス。スクリーンの向こうに奥行きのある空間が広がり、等身大ならではの一体感が生まれるようです。
スクリーン中央に埋め込んだ微小な高解像度カメラにより、対面相手と自然に目線が合う仕組み。3K・60FPSのクリアな映像を遅延100ミリ秒以下で伝送するため、対面と変わらないテンポで会話できるといいます。
また、スクリーンとは別のモニターで資料などを共有可能。相手の反応を見ながら会議などを進められるでしょう。さらに、常時接続できるので、偶発的な会話も発生します。
育児・介護休業法改正などを背景に
現在、今後の働き方を模索する企業は多いでしょう。テレワーク・オフィス勤務・ハイブリットとさまざまな働き方があるなかで、「tonari」は新たなワークスタイルを提案します。
その背景には、育児・介護休業法改正により育児と仕事を両立できる環境づくりが急務となっていることなどがあるようです。
シンガポール・東京間をつなぐ
「tonari」は、2019年のパイロット版開発後、JR東日本や伊藤忠テクノソリューションズなど5社に導入されました。
同社は今後、開発・製造・販売体制を強化し、同サービスの普及を目指します。また、時差が少ない国と日本間での市場開拓にも前向き。まずは、日本企業も多く拠点を設けているシンガポールと東京間での導入を始める構えです。
そのための資金として、リアルテックファンドおよびOne Capitalを引受先として4.5億円を調達しました。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/180294
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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