ダイナミックマップ基盤株式会社(以下、ダイナミックマップ基盤)と東京海上日動火災保険株式会社 長野支店は、今年1月~4月の期間、長野県飯山市において「除雪支援システム」の実証実験を実施。
このたび実証実験動画を公開し、今年中を目途に順次サービスの提供を開始すると発表しました。
除雪技術、継承の危機
除雪作業では、雪に埋もれた構造物(路肩・ガードレール・マンホールなど)を避けながら運転しなければなりません。
これには長年の経験が必要ですが、オペレーターの高齢化や若手不足といった課題から、技術継承が難しい状況にあるといいます。また、深夜や長時間の作業では、安全面・コスト面の課題もあったようです。
そこでダイナミックマップ基盤は、高精度の自己位置測定が可能な「RTK測位」と自社開発の「高精度3次元地図(以下、HDマップ)」を組み合わせた「除雪支援システム」を開発しました。
マンホールの位置などを可視化
同実験では、HDマップによって雪に埋もれた構造物の位置を高精度(誤差10cm程度)に可視化。除雪車に搭載したタブレットに、車道と歩道の境目・マンホールなどの位置をリアルタイムに表示しました。
また、近接アラートや投雪禁止区間の設定も可能。構造物との接触や路肩からの滑落・脱輪といった事故防止に役立ちます。
安全確保やコスト削減にも貢献
同システムの大きな役目は、雪に埋もれた構造物の可視化によってオペレーターの安全確保と最適な除雪作業をサポートすることです。
また、先述のような事故を防止することで、周囲の歩行者などの安全も確保。さらに、衝突などによる除雪車や構造物の破損を防ぎ、補修コストの削減にも貢献します。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/181386
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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