Appleのソフトとサービスの収益、6年〜8年ほどでiPhoneを超える

Googleのロゴ
 
現在のスマートフォン市場はソフトウェアとサービスによる売り上げの割合よりも、ハードウェアによる売り上げの割合のほうが圧倒的に大きいです。
 
しかしながら、今後はハードウェアによる収入が頭打ちとなり、ソフトウェアとサービスによる売り上げが主体となっていくという予測が発表されました。

2028年〜2030年にAppleのソフト&サービス収入がハードウェア収入を超える

調査会社のCounterpointは、2028年から2030年の間にAppleのソフトウェアおよびサービスによる収入が、ハードウェアによる収入を超える可能性があると発表しました。
 
現在のスマートフォン市場の売り上げはハードウェア、ソフトウェア、サービスを合計すると5,300億ドル(約72兆円)/年ほどです。
 
このうちハードウェアによる収入が85%を占めており、ソフトウェアおよびサービスに対して圧倒的に高い収入を記録しています。
 
しかしながら、今後はハードウェアによる収入が頭打ちになるとのことです。
 
実際、スマートフォンのハードウェアによる収入は2015年から2021年の間に年間平均4%の成長に過ぎませんが、サービス収入はiOSの場合は23%、Androidでも12%成長しているといいます。
 
この結果、Appleのスマートフォンに関するソフトウェアおよびサービスによる収入が2028年から2030年の間にハードウェアによる収入を超えるとCounterpointは予測しています。
 
スマートフォンのハードおよびソフト&サービス収入の推移

Googleのサービス部門が弱いのはサービスのエコシステムが複雑なため

Appleに比べてGoogleのサービス部門が弱いのは、サービスのエコシステムが整理されていないからだといいます。
 
Appleの場合、Apple Music、Arcade、TV+、News+、iCloud、Care+、Fitness+といったiPhoneなどのApple製ハードウェアに紐付いたサービスが整理されて存在しており、これらをあわせると1ユーザーあたり年間1,200ドル(約163,000円)もの収入に達します。
 
これに対してAndroidはGoogleだけでなくXiaomiやSamsungといった各メーカーがサービスを提供しており、メーカーごとにユーザーが分散するため規模的にAppleに及びません。
 
Counterpointは、GoogleがすべてのAndroidユーザーに対して統一されたサービスエコシステムを構築し、Androidコミュニティをまとめることに注力すべきだと主張しています。

 
 
Source: Counterpoint
(ハウザー)


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